2018年・本屋大賞決定!各記事振り返りパート1
こんにちは!
三松文庫あかまつのりきです。
二か月に渡り、hontopiaのライターメンバーが本屋大賞にノミネートされた10作品を紹介していく特集も第十回で終わりを迎え、4/10(火)に本屋大賞が発表されました!
本屋大賞って何?という方はこちらをチェック▼
本日は第10位から第5位までの作品をライターの記事を通して振り返りながら発表していきます。順位のネタバレになりますので、まだ知りたくないという方は気を付けてくださいね。
それでは、スタート!
第10位 『キラキラ共和国』 小川糸(著)
とみーくんが記事で言っている「好きなアニメの最終回や、好きなシリーズ小説の最終巻は読みたいけれども、読んだら終わってしまう悲しさが怖くて、でも読みたくて、けれどもやっぱり悲しくて、という、とても複雑な心持ちで作品に手を伸ばす」って部分がとても共感できるんですよね。
終わりが近づくにつれ「あぁ、この時間が永遠に続けばいいのに」ってすごく思います。誰しもが経験したことがある感情なんじゃないでしょうか。それでも最終巻を読み終え、心を整理して次へ進んでいくんですよね。
春を迎えて新たなステージで頑張っている人たちに読んで欲しいなと思います。
第9位 『百貨の魔法』村山早紀(著)
若者にとってあまり馴染みのない場所になってきた「百貨店」を舞台とした小説です。
この本を読んで、ライターの太田さとしくんは自身の「母」と「姪」を感じたんだとか。
コミュニティの最小単位である「家族」と、働く場所である「百貨店」
この「星野百貨店」のつながりに家族愛に似たものを感じたのでしょうか。優しい愛で織りなされる物語、さとしくんのように心が荒んでいる方は一読してみてはいかがでしょうか。
第8位 『崩れる脳を抱きしめて』知念実希人(著)
これは僕が担当した作品ですね。現役医師が書いているということで、医学に基づいた伏線や構成はとてもおもしろく、ミステリーと恋愛のバランスが心地よかったです。一気読み必至なのでぜひ読んでみてください。
ちなみにこちらの作品は広島の風景も登場し、2018年広島本大賞を受賞しています。
第7位 『星の子』今村夏子(著)
こちらもあかまつが担当した作品です。
怪しい宗教にはまっていく家族と、その娘の物語なのですが、異様な作品なのでもしかしたら本屋大賞を受賞するんじゃないかと期待していました。
愛する娘を救ってくれた宗教を信じる両親と、愛するを両親を信じる娘との歪な形がとても異様で不気味でした。僕たちは何を信じていけばいいのか、信じるということはどういうことなのか、考えさせられる作品でした。
第6位 『騙し絵の牙』塩田武士(著)
本書の主人公であり、出版社で編集長をしている「速水」は俳優の大泉洋さんを当て書きして描かれているそうです。言うなれば、大泉洋さんが主演の「小説」という体であり、少々変わった、話題性のあるテイストの作品です。
ただ、当て書きという手法の魅力、大泉洋さんという話題性だけでなく、出版業界の抱えるジレンマや葛藤といった社会的テーマに切り込んだ読み応え抜群の内容が本書の真価。一読の価値ありです。
本日の更新は第10位~第5位までを紹介しました。
どれも優れた作品なので、気になる本があればぜひ手を伸ばしてみてください。
新しい世界があなたを待っています。
次回では第5位~大賞を紹介していきますね!
楽しみにお待ちください。
それでは!