気に入らないことがあると聴きたくなる。こんなもんじゃねえだろ。【『音楽では守りに入るな』:第1回「phatmans after school」】
音楽をこよなく愛するバンドマン・マツモトシュセイによる
『音楽では守りに入るな』
マツモトシュセイが「知る人ぞ知る」バンドを紹介していく”攻め”の連載です。
自身の感性に正直なマツモトさんのオススメを皆さんも聴いていただければ幸いです。
(以下、文/マツモトシュセイ)
この連載ではぼくの好きなバンド、興味津々な音楽をゆるーく紹介していきたいと思います。
さて、記念すべき第1回で紹介するバンドは
「phatmans after school」 (ファットマンズアフタースクール)
- アーティスト: phatmans after school
- 出版社/メーカー: BUDDY RECORDS
- 発売日: 2011/05/11
- メディア: CD
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
(※上記アルバムは「phatmans after school」名義でのファーストアルバム)
ボーカルギター、ギター、ベースの3人で構成されるスリーピースバンドで、2009年から活動している。メンバー3人は全員北海道出身である。
バンド名には「放課後に輝くかっこいい男達」という意味が込められてるそうだ(※かつてはこのメンバーにドラムを加えた4人組バンドだったが、2016年にドラムが脱退し、今の体制となった)。
そんな「放課後に輝くかっこいい男達」について、楽曲を語る前に、まずは彼らの特徴を、簡潔に述べておきたい。
それは、彼らのトレードマークが「熊」であり、登場初期においては、顔などの容姿を一切表舞台に出すことなく、メディアに出る際やPV撮影の際には、ずっとその「熊」のアイコンを使用していたということだ。
キリリとした目元のかわいい、かっこよさも多分に含んだ「熊」である。
そのため、バンド活動初期のMVは、現在まで彼らのトレードマークとなっているその「熊」が走り回っている映像などが使われている。
そんな初期の楽曲である、以下のリンク先の楽曲「ツキヨミ」のMVでも、黒い「熊」が主人公として縦横無尽に動き回っている。
https://www.youtube.com/watch?v=xwzWCjro1I4
(phatmans after school/「ツキヨミ」MV)
ボーカル・ギターであるヨシダタクミの幅のある音域かつクリアなボイスで放たれるメッセージ性が強い歌詞は1度聴いたら、不思議と耳から離れない。
そんなメッセージ性の強い楽曲たちの中でも、ひときわぼくの心を奮わせた楽曲は「過去現在未来進行形」、「シリアル」だ。
テスト勉強しなければならないときや様々なことで壁にぶつかったとき、これらの楽曲には本当に助けられた。
「なんで諦めるんだよ?お前の叶えたい夢なんだろ?なら挫けずに走れよ」
「過去現在未来進行形」は、そんな力強いメッセージが込められているように感じられ、夢に向かって突き進むことを後押しをしてくれる楽曲である。
https://www.youtube.com/watch?v=wUfuyYQaEQw
(phatmans after school/「過去現在未来進行形」MV)
夢を追いかけながらも様々な事情で苦戦している人たちに向けているような楽曲が「シリアル」だ。
満員電車に揺られながら日々に対してうんざりしている大人を主人公として、歌詞全体を通して、自分自身にポジティブな言葉を投げかけ、自分を奮い立たせるといったものとなっている。
https://www.youtube.com/watch?v=fl06Wi8r1po
(phatmans after school/「シリアル」MV)
このほか、彼らの楽曲には、なんらかの志を抱いて、ただただ前に向かって、ひた走る人たちに向けた楽曲が多数ある。
また、上記で紹介した「ツキヨミ」では離れ離れになってしまった恋の話を曲にするなど、なかなか他のバンドの楽曲にはみられないようなニッチな状態を歌詞にしているものも多い。
このように、他人目線でなく、実際に今自分達がメッセージを届けたい人々を主人公にしてターゲッティングすることによって、楽曲を聞く私たちは、より楽曲に感情移入し、その歌詞に励まされ、また明日を頑張って生きようと思える。
こうした聴き手に寄り添うといった特徴も多くの根強いファンがいる理由なのだろう。
彼らの楽曲は早いテンポから遅いテンポまで含め、聴きやすい構成となっており、キャッチーかつイカしたフレーズが多く、ストレートに心に響いてくる。
今後もぼくは、そんな「放課後に輝くかっこいい男達」の「かっこよくも等身大の楽曲」に背中を押されていくことになると確信している。
最後に「phatmans after school」を紹介させてもらったついでに、彼らの今後の活動について少し紹介させてほしい。
2018/6/08(金)
「真空パックvol.13-黄・赤・青 -真空ホロウ3ピースになったんで対バンしませんか2018-」
・出演:真空ホロウ、TRIPLANE、phatmans after school
・場所:新代田FEVER
・日程:6/8(金)
・OPEN/START 18:30/19:00
・チケット:3,500円、当日4,000円(D代別途必要)
*お問い合わせ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(10:00 - 18:00)
〇 2018/06/30(土)
「SUMMER TIME LOVER CIRCUIT『サマラバ!』2018」
*サマラバ!オフィシャルHP
http://summertimelover.com
・場所:仙台ライブハウス各所(phatmansの出演場所は後日発表)
・日程:6/30(土)
・OPEN/START 11:00/11:30
・チケット:\4,500(税込)(+1ドリンク代)
*お問い合わせ:キョードー東北 022-217-7788
〇 2018/07/16(月祝)
「Rhythmic Toy World presents『SHOOTING TOUR』」
Rhythmic Toy WorldのHP
http://rhythmictoyworld.com/
・出演:Rhythmic Toy World、phatmans after school
・場所:岡山 CRAZYMAMA 2ndRoom
・日程:7/16(月祝)
・OPEN/START 17:30/18:00
・チケット:前売り3,000円、当日3,500円(D代別途必要)
*お問い合わせ: ユニオン音楽事務所 082-247- 6111
〇 2018/07/17(火)
「Rhythmic Toy World presents『SHOOTING TOUR』」
Rhythmic Toy WorldのHP
http://rhythmictoyworld.com/
・出演:Rhythmic Toy World、phatmans after school
・場所:高松DIME
・日程:7/17(火)
・OPEN/START 18:30/19:00
・チケット:前売り3,000円、当日3,500円(D代別途必要)
*お問い合わせ: 高松DIME 087-862-4440
(文/マツモトシュセイ、「No Music,No Life」を地で行く男。現役大学生。自身もバンド活動を行いながら、バイトでお金を貯めてはCDを買い漁り、全国のライブへと足を運ぶ。デジタルよりもアナログ派。けれど、趣味の一つはYouTubeでこれから「くる」バンドを探すこと)