『三行文庫vol.2』【背すじをゾクッとさせる×学校】
ステキな3人が毎回「気分×テーマ」に沿った本を紹介。
ステキな3冊を3行でー
「三行文庫」
第2、第4水曜日更新予定。
近頃は、台風の影響からか少し涼しくなってきて、過ごしやすくなってきたかと思います。
今回は、そんな夏をもう少し涼しくするような、
また、夏といえば夏休み=学校ということで
「背すじをゾクッとさせる×学校」
です。
(1)メガネ男(工学のエキスパート。理系で技術職。「hontopia」ライター)
〇 告白(著:湊かなえ)
(あらすじ)
「愛美は死にました。しかし、事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」
我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件を「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。本屋大賞選考委員も唸らせた筆力と伏線が散りばめられた緻密な構成で物語へ引き込まれていく。
・湊かなえデビュー作
・復讐。未成年に復讐するならどうする?
・学校という閉鎖空間で生まれる特殊なアイデンティティの衝突。
(2)トミー祐作(大学時代にまちづくりやコミュニティ形成について学ぶ。現在サラリーマン生活3年目。将来の夢は「地域に根ざしたカフェ店主」)
〇 Another(著:綾辻行人)
- 作者: 綾辻行人
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/10/30
- メディア: 単行本
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(あらすじ/「BOOK」データベースより引用)
夜見山北中学三年三組に転校してきた榊原恒一は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。同級生で不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みる恒一だが、謎はいっそう深まるばかり。そんな中、クラス委員長の桜木が凄惨な死を遂げた!この“世界”ではいったい何が起きているのか!?いまだかつてない恐怖と謎が読者を魅了する。名手・綾辻行人の新たな代表作となった長編本格ホラー。
・青春ホラーの金字塔。実写映画、アニメ、コミックもあり。実は続編もあり。
・クラスのカースト制度を使って、うまくミスリードさせるシナリオ。クラス内に潜む「死者」は誰なのか。
・傘。階段。喉。このワードで連想されるシーンがなかなかエグい。
(3)たけはる(某雑誌編集者1年目。最近ピアノを購入)
〇 六番目の小夜子(著:恩田陸)
(あらすじ/「BOOK」データベースより引用)
津村沙世子―とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。学園生活、友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包みこんだ、伝説のデビュー作。
・ホラーと青春という、相反しそうな2つが共存する、絶妙なバランス。
・ちなみにドラマでは、小夜子を栗山千明が演じていて、こちらもまた怖い。あとサントラも怖い。
・夏が終わりかけようとしている今だからこそ読んでほしい、恩田陸のデビュー作
(編/「hontopia」編集部)