『三行文庫vol.4』【熱くなりたい×スポーツ】

ステキな3人が毎回「気分×テーマ」に沿った本を紹介。
ステキな3冊を3行でー


「三行文庫」

 

第2、第4水曜日更新。


今回も前回の特集に続いて「秋」にフォーカスします。

「熱くなりたい×スポーツ」

特集です。

 

今回は、偶然にも野球関係の本が2冊続きましたが、ご飯少なめのお茶漬けのように、さらりと楽しんでいただければ嬉しいです。

 

 

 

(1) yousay tokugawa(現役大学3年生。プログラミング勉強中。卒業後は新卒フリーランス志望。中高はバスケ部)

 

〇 DEAR BOYS(著/八神ひろき)

DEAR BOYS 文庫全12巻 完結セット (講談社漫画文庫)

DEAR BOYS 文庫全12巻 完結セット (講談社漫画文庫)

 

(あらすじ/「Amazon内容紹介」より引用)
過去に起きた暴力事件によってほとんどの部員が去り、4人しか残らなかったことでチームが組めず、休部状態になっていた瑞穂高校バスケットボール部。藤原たちが2年生の秋、元天童寺高校バスケットボール部キャプテン・哀川和彦の転入、突然の入部により、部員たちの 心にくすぶっていた「全国制覇」の夢を目指していく。


・活動停止していたバスケ部が主人公・哀川和彦の転校をきっかけに成長していくという王道パターン。哀川のモデルはマイケル・ジョーダン。


・哀川の元々いた天童寺高校のバスケ部メンバーと哀川とのわだかまりに見る人間ドラマも面白い。


・物語終盤の瑞穂高校vs天童寺高校の試合は本作きっての盛り上がりどころ。

 

 

 

(2)あかまつのりき(三松文庫店主兼hontopia編集長)

 

〇 バッテリー(著/あさのあつこ)

バッテリー (教育画劇の創作文学)

バッテリー (教育画劇の創作文学)

 

 (あらすじ/「BOOK」データベースより引用)
「あいつ、才能ありますよ。永倉となら、バッテリー組めるから」たぶん、最高のバッテリーになる。なんの前ぶれもなく、そんな思いが胸をゆさぶった。身体の中で、なにかがはじけたほど強く、思った。


・バッテリーの舞台は晴れの国岡山。ちなみに三松文庫のあかまつと三田も岡山出身ソフトボール育ちという親近感。


・孤立しがちな天才ピッチャー巧と、周囲の人に愛される女房役の豪の友情・青春・成長の物語は今の子ども達にも読んでほしい。


・発売から20年経っても愛され続けているバッテリーは、永久に不滅です。

 

 

 

(3)三田稔(hontopia副編集長兼ライター)

 

〇 キャプテンはつらいぜ(著/後藤竜二)

キャプテンはつらいぜ (文学の扉)

キャプテンはつらいぜ (文学の扉)

 

(あらすじ/「BOOK」データベースより引用)
受験で6年生がやめ、エースの吉野くんもやめたいといいだし、少年野球チーム「ブラック=キャット」は解散の危機。新しくキャプテンに選ばれた勇は、運動神経抜群だが、ぐれて仲間はずれだった友達の秀治をチームに誘い、剛速球のエースにしようとするが…。


・図らずもキャプテンになってしまった勇の奮闘劇。読んだとき、野球チームを作りたくなったのは、良き思い出。


・登場人物みんな魅力的だが、勇の通う一風変わった学習塾「麦塾」の面々は先生のゴロさん含め、愛着が湧く。


・著者・後藤さんの「キャプテンシリーズ」三部作の一作目。あのゴジラ松井こと松井秀喜さんもコメントを寄せている。

 

 

(編/「hontopia」編集部)