生存戦略しましょうか【LIFE 人間が知らない生き方】

こんにちは。
水族館に行くと無性にお寿司を食べたくなる
三松文庫あかまつです。

 

 

分かってくれる人はいますかね?
魚を見ると連想ゲームのように寿司が浮かんでくるんですよね笑

 

 

さて、上の場合は少し違いますが
食べる食べられるの関係にある生き物の世界では
「生き残る」ために様々な習慣と戦略が日々行われています。

 

 

あなたは知っていますか。

ネコがすり寄ってくる理由を。

イルカがジャンプする理由を。

ライオンに立ち向かう小動物がいることを。

 

 

その答えはこの本の中に・・・

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『せとうちアート探訪 vol.4』 海と島とアート ~瀬戸芸春会期開幕の旅

気づけば5月ももう終わり。あんなにも長かったゴールデンウィークが遠い昔のよう…。まぁ私は10連休ではなかったのですが。。

そんなGW初日の4月27日、開幕2日目の瀬戸内国際芸術祭に、三松文庫の赤松くんと三田くんと、たけうちの同い年3人組で遊びに行ってきました。


『せとうちアート探訪』4回目にして瀬戸芸-女木島・男木島・高松探訪編です。

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卓球、映画、カレー、鬼ヶ島《女木島》

フェリー「めおん」に乗り込み約20分。高松から一番近い島、女木島へ。

 

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今回の旅、船上からパフォーマンスが始まっていました…!ダンサー伊藤キムさんたち御一行とはこの後も何度も遭遇することに(笑)

作品全部を紹介するときりがないので、良かったものを厳選して写真で軽くご紹介を。

 

『BONSAI deepening roots』 平尾成志×瀬ト内工芸ズ。

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盆栽と古民家のカッコよさ。

 

『「島の中の小さなお店」プロジェクト』

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その時に居合わせた初対面の7人で卓球をしたり、出張なタ書の本棚を覗いたり、こころのマッサージを受けたり、私と赤松くんだけ某テレビ局の取材を受けたり、とても楽しみました(笑)


『ISLAND THEATRE MEGI 「女木島名画座」』 依田洋一朗

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運良く一時貸し切りで、映画をゆったり鑑賞。内装が可愛くて好みでした。


『MEGI HOUSE』 愛知県立芸術大学瀬戸内アートプロジェクトチーム

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動物ハウス、ウッドデッキで昼寝。

 


お昼ごはんは、海を眺めながらカフェMeginoさんのカレー。最高に癒されました…。

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ネコと遊んだり、赤松くんはたこつぼに埋もれたりしながら、女木島を満喫。
せっかくなので男木島にも向かうことに。

 

 

坂、路地、オンバ、図書館《男木島》


男木島上陸。またしても伊藤キムさんたち。

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島、島、島…が頭から離れない。。

 

『The Space Flower・Dance・Ring(宇宙華・舞・環)』 川島猛とドリームフレンズ

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『アキノリウム』 松本秋則

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『SEA VINEー波打ち際にてー』 高橋治希

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『記憶のボトル』 栗真由美

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『部屋の中の部屋』 大岩オスカール

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インスタ映えは撮らないフォトグラファー三田氏。

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そして本好きとして外せないのが「男木島図書館」です。

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「男木島図書館」は、クラウドファンディングで集めた資金で古民家を改修し、2016年に開館した島の私設図書館です。島民を中心としたNPO法人によって運営されています。
約5000冊もの蔵書が並び、島か高松に住んでいたら借りたい本があれこれと…

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以前訪れた際にはなかったカフェスタンドも出来ていて、つい長居したくなる素敵な場所となっていました。


男木島に行くのは3回目でしたが、路地を駆け上がったり、赤松くんは坂道を転げ回ったり、懐かしいおじいちゃん家のようなカフェにも寄ったり、また違う楽しみ方ができました。

 

 

本屋と温泉-夜の高松


最終フェリーで高松へ戻り、三松のホーム高松中心部・本屋さん巡りへ。
●ルヌガンガさん(写真は撮り忘れたため、昨年訪れた際の)

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相変わらずの素晴らしい選書!ちょうどいらっしゃった常連の奥さまから、色々なお話を聞かせていただく。

 

●YOMSさん 

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新店舗は初めて伺わせていただきました。個別ブースいいなぁ。冊数も増え、様々なジャンルの本が並んでいました。

 

三田くん行きつけの食堂?(写真なし)で、格安だけど美味しい定食をいただき、あーだこーだ喋り。

 

最後に仏生山温泉へ。

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仏生山温泉好きなんです。建築も泉質も◎

個人的には、約3年前に訪れた際、仏生山温泉内の50m文庫でたまたま手にしたとある本で少し人生変わってしまったという思い出もあり(笑)

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そんなこんなで、盛りだくさんの一日でした。
アート探訪と言いつつ、ただの旅日記になってしまいましたが…。

 

 

瀬戸芸の楽しみ方

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せっかく瀬戸芸に行くならアートを楽しもう!と、ついつい細かく計画を立ててしまいがちですが、海や風景や人との会話も楽しみながら、行き当たりばったりのんびり島を満喫するのもいいなぁと感じました。むしろそれこそ贅沢な時間の使い方のような気もします。

 

そして瀬戸芸の楽しみ方としてもうひとつお薦めなのが、サポートスタッフ「こえび隊」として参加することです。
私も今までに3回ほど「こえび隊」の活動に参加させていただいたのですが、アート作品の鑑賞受付をしたり、イベント準備のお手伝いをしたり、アーティストさんの制作のお手伝いをしたりと、時期と場所によって様々な活動をすることができます。アーティストさんやスタッフの方、お客さんとも直接お話ができるので、アート作品のことや島のことも詳しく知ることができ、より深く瀬戸芸を楽しめますよ。
また私はこえび隊以外にもいくつかアートプロジェクトのボランティアスタッフをしたことがあるのですが、こえび隊はサポートスタッフの体制が一番整っていると感じました…! 説明や引継ぎがとても丁寧ですし、期間によっては遠方の方が宿泊できる「こえび寮」もあります。初めてでも一人でも参加しやすいと思います。詳しくは、ホームページ(瀬戸内国際芸術祭サポーターこえび隊を見るか、たけうちまで。

 

 

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春会期は5月26日(日)で終わってしまいましたが、夏会期は7月19日(金)~8月25日(日)、秋会期は9月28日(土)~11月4日(月)に開催されます。
瀬戸内国際芸術祭2019、ぜひ好きなタイミングで好きな島へ足を運んでみてください。

また夏も秋も行きたいなぁ

setouchi-artfest.jp

 

 

(おまけ)少し足を延ばして道後アートも

私が住んでいる松山・道後でも、5月30日から新しいアートプロジェクトが始まりました!
2019・2020年の道後アートは、アーティスト日比野勝彦さんによる『ひみつジャナイ基地プロジェクト』
ひみつジャナイ基地(交流拠点)の設計コンペや、オープンコール・プロジェクト、踊りプログラムなど、約2年かけて様々な参加型アートプロジェクトが展開されていきます。
つい先日も「まちなか拠点」の制作をお手伝いさせていただきました。瀬戸芸と合わせてぜひ道後にもお越しください~!

dogo-art.com

 

 

…現代アートってよく分からない、難しい、そのようなイメージを持っている方も多いかと思います。しかし瀬戸芸や道後アートのように、見るだけじゃない参加型のアートプロジェクトは、ただそこに来て楽しむ、触れて何かを感じる、それだけでいいのでは。
著名な作家の名前や、画法や画材、アートの効用など分からなくても、少し非日常を味わい、少し日々が豊かになる。ネット上の写真を見ただけでは伝わらない、本物の魅力、そしてその場所の空気感を、直接感じてもらえたらと思います。

 

 

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GW、他にも大阪市立美術館のフェルメール展、金沢21世紀美術館、富山県立美術館、富山市立ガラス美術館、高知黒潮町の砂浜美術館にも行ってきました。都会だからこその美術展、あるいはその地域や場所の特性を生かした美術館で、観光と合わせて楽しむことができました。

 

令和も瀬戸内を中心に、全国各地の気になる美術館やアートプロジェクトへたくさん足を運びたいなぁーと思っています。自己満アートリポートですが、今後も気ままに更新できたらと思います。気長によろしくお願いします(笑)

 

(文/たけうちひとみ/愛媛県在住。本にまつわるイベントやアートイベント、子どものための演劇上演のお手伝いなどしています)

 

『大人の児童書目録 vol.9』【ことばがいっぱい 言葉図鑑】

こんにちは。

気が付いたら4月が終わって「令和」になっていました。

先月、しれっとお休みしてしまってすみません、たけはるです。

 

今年のGWは10連休でしたが、

どのようにお過ごしになりましたでしょうか?

私は、近場でもいいので旅行に行きたかったのですが、

ハイシーズンで、かつ、どこも人が多いと思うと気が引けてしまって、

結局どこにも行かずでした…(笑)

 

でも、近場で山に登ったり、ご当地ビールを飲みに行ったり、

学生時代の友人に会ったり…

それはそれで、楽しい10連休でした。

 

今回はそんな、人が「動く」ことにスポットを当てた一冊です。

 

 

 

日々のくらしが「動き」に満ちてくる一冊

 

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今回ご紹介するのは、五味太郎 監修・制作の

『ことばがいっぱい 言葉図鑑 ①うごきのことば』です。

 

独特のタッチでかわいらしいイラストを描く

五味太郎さんの言葉図鑑シリーズ。

1985年に初版が発行され、今も広く読まれている

ロングセラー絵本となっています。

 

その中の「うごきのことば」では、

子どもたちの生活風景を描いた絵の中に

「うたう」「おくる」「よろこぶ」といった

動詞のことばが散りばめられています。

最後には、紙面の中で取り上げた動詞を五十音順にならべた

まとめのページがあり、

辞書的にも使うことができます。

 

「はいる」「おしえる」「たつ」のような簡単な言葉から

「わびる」「うながす」「せがむ」など、

子どもが使っているとびっくりしそうな言葉まで、

全565種類もの動詞がずらり。

さらに、同じ言葉でも違う意味で

取り上げられていたりするので、

そうなると700近くの動詞になるのです!

 

子どもの時は、表情豊かなキャラクターを見ながら

純粋に言葉を追っていただけだったのですが、

今、改めて見ると、

普段の何気ない生活の中で、

実にいろんな動作をしているんだなあ、と

流れるように過ごしている毎日を見直すきっかけになりました。

大人になってからも楽しめる、素敵な絵本です。

 

 

わかりやすく、シンプルに。

 

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この連休中、知人に連れられて

「廃村めぐり」という、ハイレベルな遊びをしてきました(笑)

 

数十年前までは、人が生活していたけれど、

立地や後継者不足など、様々な要因から今はなくなった集落跡に行き、

段々畑だったであろう跡や、

「天保」などと書かれた古いお墓を見るという

なかなかシュールなものなのですが、

ワンダーの要素を越えて

文化の「消滅」みたいなものを肌身をもって実感しました。

 

 

言葉でも同様に、

ネットやスマホの普及などから漢字を書けない人が増えたり、

「バズる」とか「ググる」といった最近の若者言葉や、

「ローンチ」とか「コンセンサス」みたいな

ビジネスやITでの専門用語のような言葉をたくさん耳にします。

 

時代の変化に対応するように、

言葉も新陳代謝があることはいいことだと思うのですが、

新しい言葉ばかりをやたらと使うのもどうかなあ、と

思ってしまいます。

 

文章を扱う仕事ということもあり、

考えさせられることが多々あるのですが、

人に何かを伝えたり、コミュニケーションをするうえでは

「わかりやすさ」と「シンプルさ」がすごく大事です。

みんなが見て、意味が正しく理解される必要があります。

 

そのためには、

流行りやトレンドで使われる言葉に飛びつくのではなく、

今まで脈々と使われてきている言葉を使うことが

重要なポイントの一つなのではないかと思うのです。

 

 

回りくどくなく、端的に物事を伝えることは

簡単なようで、実は意外と難しい。

でも、それは意外と足元を見ると

解決できることなのかもしれません。

大人になっても、できているようであんまりできていないなあと

痛感している今日この頃なのでした。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

来月はすっぽかさず書きます(笑)

次回もお楽しみに。

 

 

 

(たけはる/某雑誌編集者)

【出店情報】川西空想書店@絹延橋うどん研究所【5月12日】

こんにちは。

三松文庫あかまつです。

 

 

令和元年生まれの子はR-1生まれで、

令和18年生まれの子はR-18生まれなんだなとか

しょーもないことを考えているうちに

いつのまにか平成から令和へと変わっていました。

 

 

これからの時代はこうなる!なんてたいそうなことは言えないので

令和という時代を三松文庫らしく楽しみ尽くそうと思います。

 

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最後の卵焼き(バケット付き)【映画の「食べる」を楽しむ:「シェフとギャルソン、リストランテの夜」】  

 

街を歩いていると、

「お、こんなところに新しい店ができてる。前どんな店があったとこだったっけな…?」

となることが、ままある。

 

「この前できたばっかりだったのに、もう無くなってる!」と驚くことも。

 

新しい店が出来ては消え、出来ては消えするような場所もあるし、日々様々な場所で古い店が消え、新しい店が生まれるといった循環が起きているのだろう。

 

誰もが一度は遭遇するくらい身近な出来事ではないだろうか。

その出来事に対して、人によっては、寂しさを感じることもあれば、やっぱりなと一人ごちることもあると思う。

 

日々循環する店の中でも、飲食店については、特にそのスピードが早いのではないだろうか。

 

日本政策金融公庫が行なっている「新規開業パネル調査」における業種別廃業状況(2011年から2015年の5年間)では全業種の廃業率の中でも、飲食店・宿泊業の廃業率が最も高く18.9%となっているのだ。

 

それだけ飲食店や宿泊業の経営を継続することは難しいということなのだろう。

 

今回は、そんな崖っぷちイタリアンレストランを舞台にした「シェフとギャルソン、リストランテの夜」および同作品に登場する「卵焼き(バケット付き)」を紹介する。

 

 

 

〇  「シェフとギャルソン、リストランテの夜」について

1996年公開のアメリカ映画。

アメリカ東部に住むイタリア系移民の兄弟が経営しているレストランが舞台で、弟の名前がセコンド、兄の名前がプリモで、セコンドがギャルソン、プリモがシェフといっ役割た分担である。

 

彼らの経営するのはイタリア料理店で、祖国イタリアの味そのままで、美味しいことは美味しいのだが、アメリカ人と料理に関する感覚が違うこともあって、客足は遠のくばかり。

 

店の経営は非常に苦しく、借金もあり、セコンドは恋人・フィリスから結婚を迫られながらも、躊躇ってしまう状況だ。

 

一方、同じくイタリア系移民で、大繁盛しているイタリアン・レストランの経営者パスカルはプリモの腕を買っており、兄弟まとめての引き抜きをはかっているが、彼の店の味が気に入らないプリモが頑なに拒否している。

そんな兄の姿に若干の苛立ちを覚えながらも、裏切れないセコンド。

 

そんなある日、セコンドは経営難の店を延命させるべく、パスカルに借金を頼みに行く。

これは断られるのだが、パスカルは兄弟のために「自分はルイ・プリマ(※実在する著名なジャズミュージシャン)と繋がりがあるので、話題作りのために、兄弟の店にルイ・プリマを呼んでやろう」と提案する。

 

もしもルイ・プリマが来るとなれば、話題になり、客入りも良くなる。

そう考えたセコンドは、パスカルを嫌う兄・プリモにパスカルの紹介であることは伝えず「ルイ・プリマが来る」とだけ伝えて、盛大なパーティの準備をすることになる。

 

 

少し長くなったが、ここまでが本作品のあらすじだ。

美味しそうな料理が多数登場し、作品を盛り上げているだけでなく、移民の苦悩にもスポットを当てるなど、社会派な一面もある作品である。

 

本作品のDVDには、同作品中のパーティで登場するコース料理のレシピも収録されており、見終わった後に、実際に作中の料理を作って楽しめるといった要素と含まれている。

 

 

〇 最後の卵焼き(バケット付き)

本作品終盤に登場する卵焼き。

オムレツと言いたいが、本当にオムレツかよくわからない。

ここでは、恥も外聞もしのんで「卵焼き」と言わせてもらう。

 

この作品はレストランを舞台にしているということもあって、美味しそうな食事シーンが多く、そのメニューも多彩である。

しかし、この「卵焼き」。

ネタバレになってしまうので、あまり詳しく書くことはできないが、これこそ観る者に強烈な印象を与える作中屈指の料理だと僕は感じた。

 

物語のラスト、パスカルらを招いたパーティを終えた翌朝にセコンドが朝食として作るのがこの「卵焼き」である。

 

普段料理をしないセコンドがフライパンを握り、作るという点でも特徴のあるシーンだ。

 

パーティから一夜明け、静寂に包まれた厨房を漂う、なんとも言えない雰囲気の中で作られる卵焼き。

 

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(「シェフとギャルソン リストランテの夜」より)

 

なんとなく白く燃え尽きたように感じられる雰囲気が、妙にきれいに感じられる。

 

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(「シェフとギャルソン リストランテの夜」より。奥の二人が兄弟)

 

フライパンを握るセコンド、また厨房で兄弟が横並びで肩を抱き合いながら無言で食事する様子から様々な感情が読み取れる名シーンである。

 

これ以上はネタバレになりそうなので、続きは本編を見て感じていただければ。

なんといっても、卵焼きを作るシーン、バケットとともに食べるシーン、兄弟が肩を組むシーン、どれも美しいので。

 

なんとなく雰囲気が愛おしい作品である。

 

 

 

(文/三田稔/ライター)

『三行文庫vol.16』【桜の文字が入っている×小説】

 





ステキな3人が毎回「気分×テーマ」に沿った本を紹介。

ステキな3冊を3行でー

 

「三行文庫」

 

第2、第4水曜日更新。

 

 

春と言えば桜、

 

 

桜と言えば春。

 

 

そんな春の代名詞的な桜ですが、

皆さんはもうお花見に行かれましたか?

 

 

お花見のあの空間が大好きなんですよね。

 

 

桜の木の周りで楽しそうに駆け回る子ども、

 

桜の写真を撮りながら歩く若者、

 

桜の木よりも会話や食べ物に夢中な大人、

 

座ってまったりとした時間を過ごしている老人夫婦。

 

 

年齢によって桜との過ごし方って違う気がしますが、
桜という存在が春を感じさせてくれるのは間違いないです。

 

 

それでは、

桜を文章の中に閉じ込めたらどんな働きをするのか?

 

 

今回は❝桜の文字が入っている×小説❞で三冊をご紹介します。

 


文章の中で桜は読者に何を訴えかけてくるのか、
小説の中でも花見をぜひお楽しみください。

 

 

(1)まこまこ(平日は出張、休日は旅行で飛び回るアクティブガール)

〇 雷桜(著/宇江佐真理)

 

雷桜 (角川文庫)

雷桜 (角川文庫)

 

 

(内容/「BOOK」データベースより引用)

江戸から三日を要する山間の村で、生まれて間もない庄屋の一人娘、遊が、雷雨の晩に何者かに掠われた。手がかりもつかめぬまま、一家は失意のうちに十数年を過ごす。その間、遊の二人の兄は逞しく育ち、遊の生存を頑なに信じている次兄の助次郎は江戸へ出、やがて御三卿清水家の中間として抱えられる。が、お仕えする清水家の当主、斉道は心の病を抱え、屋敷の内外で狼藉を繰り返していた…。遊は、“狼少女”として十五年ぶりに帰還するのだが―。運命の波に翻弄されながら、愛に身を裂き、凛として一途に生きた女性を描く、感動の時代長編。

 

(コメント)

 

・時代小説らしく、人間の強さ・優しさ・哀しさい物語と桜の背景が身に染みる。


・もしかしたら自分の近くにも、あなたの近くにも雷桜のような桜の物語があるかもしれません。

 

・桜の花びら舞う頃に、もう一度読み返したくなる一冊です。ぜひ今の季節に読んでみてください。

 

(2)あかまつのりき(三松文庫店主/花より団子、花より酒派)

〇桜の森の満開の下(著/坂口安吾)

 

桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)

桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)

 

 

 (内容紹介/「BOOK」データベースより引用)

昭和初期に活躍した「無頼派」の代表的作家である坂口安吾の小説。初出は「肉体」[1947(昭和22)年]。通る人々が皆「気が変になる」鈴鹿峠の桜の森。その秘密を探ろうとする荒ぶる山賊は、ある日美しい女と出会い無理やり妻とする。しかし、それが恐ろしくも哀しい顛末の始まりだった。奥野建男から「生涯に数少なくしか創造し得ぬ作品の一つ」と激賞された、安吾の代表的小説作品。

 

(コメント)
・名作をジャンプ作家がアニメにする『青い文学シリーズ』という作品で知りました。BLEACHの久保帯人先生が原画担当をしています。

 

・春に人を温かく楽しい気持ちにさせてくれる桜の木。その美しさも、見方を変えると途端に印象が変わってくる。

 

・桜を見てあなたは何を感じますか?桜の木の下には・・・

 

 

 (3)三田稔(三松文庫仕入れ担当、「hontopia」ライター)

 

〇 さくら(著/西 加奈子

 

さくら (小学館文庫)

さくら (小学館文庫)

 

 (内容紹介/「BOOK」データベースより引用)

ヒーローだった兄ちゃんは、二十歳四か月で死んだ。超美形の妹・美貴は、内に篭もった。母は肥満化し、酒に溺れた。僕も実家を離れ、東京の大学に入った。あとは、見つけてきたときに尻尾にピンク色の花びらをつけていたことから「サクラ」と名付けられた十二歳の老犬が一匹だけ。そんな一家の灯火が消えてしまいそうな、ある年の暮れのこと。僕は、実家に帰った。「年末、家に帰ります。おとうさん」。僕の手には、スーパーのチラシの裏に薄い鉛筆文字で書かれた家出した父からの手紙が握られていた―。二十六万部突破のロングセラー。

 

(コメント)

 

 

・ どんどんサクサクあっさりと読める作品です。

 

・切なくて、哀しい作品ではありますが、暗すぎず、どこか明るい気持ちになれると思います。

 

・2020年には北村匠海主演で実写映画化するそうです。最近知りました。

 

 

(編/「hontopia」編集部)

夢を追い続けることの大切さ『ディック・ブルーナ 夢を描き続ける力』

まっすぐ見つめる2つの黒い目と、
お口のバッテン。

 

 

 

 

この言葉だけで頭の中にイメージが浮かんだ人もいるのは。

 

 

シンプルな可愛さで世界中の人に愛されている「ミッフィー」。

 

 

本当の名前は、オランダ語で"Nijntje"(ナインチェ)と言います。

 

 

ミッフィーは、オランダのグラフィックデザイナー ディック・ブルーナさんの代表的なキャラクターです。

 

 

今回紹介するこの本は、ブルーナさんの優しくも力強い言葉や生き方が、ミッフィーのキャラクターや物語と共に記されています。
シンプルに綴られている絵本のような、グラフィック作品集のような、どこにでも飾っておきたくなる美しい本です。

 

 

ディック・ブルーナ 夢を描き続ける力

ディック・ブルーナ 夢を描き続ける力

 

 

 

私とオランダとの出会いは大学でした。
ゼミでよく歴史やオランダ美術の講義を聴いていて、自然とブルーナさんの作品に興味を持っていきました。(当初はペーパーバッグシリーズのグラフィックデザインが大好きでした。)

 

 

社会人3年目の冬。仕事の契約が終わりが近づき進路を悶々と考える日々。大学からの「長期で海外に行きたい!」という長年の思いを持って燻っていたとき、この本と出会いました。

 

 

その中に記されていた


❝どんな境遇におかれても、
夢をあきらめることはできません。
前向きに努力を続ければ、
たとえ時間がかかったとしても、
道が開ける可能性が大きいのです。
私がそうでした。❞

 

 


この言葉に、私は勇気をもらいました。

 


そして、2年かかりましたがもうすぐ旅に出ます。
オランダでは友人宅での長期滞在が決まっていて、ブルーナさんの故郷、ユトレヒトにも滞在します。

 


時間がかかっても、夢を現実にすることができる。
この言葉通りになりました。

 

 

私にとって、この数年は、人生の質を高めるための必要な期間だったと確認しています。
現地で作品に出会えたら、「ブルーナさんありがとう」と、感謝の気持ちを伝えようと思います。

 

 

もし、何かに悩んでいる人や勇気が欲しい人がいたら、是非この本を手に取ってみてください。
夢を追い続けることの大切さに、ハッと気付けるかもしれません。

(さばちゃん/半年の世界一周旅行中)

『三行文庫vol.15』【旅をしたい×心に響く本】

ステキな3人が毎回「気分×テーマ」に沿った本を紹介。

ステキな3冊を3行でー

 

「三行文庫」

 

第2、第4水曜日更新。

 

 

近ごろは、そろそろと足を忍ばせるように、春が近づいてきたように感じます。

まだ若干の肌寒さは残るものの、ウールのコートを着るのも、少し季節外れになってきましたね。

 

ぼくは寒いとなかなか外出する気がおきないんですが、あたたかくなってくると外出しないと、無性に損したような気持ちになります。

 

特に用事もないし、目的もないけれど、外に出て散歩してみたり、そんなに遠くに行くわけでもないけれど、車を走らせてみる。

 

ちょっとした旅気分でしょうか。

「旅」というと、なんらかの目的を設定するのが普通だと思うんですが、こんな風に「旅をするために旅に出る」というのも気持ちがいいものだと思います。

 

 

本の話をすると、「旅」に出るきっかけになる本が世の中にはたくさんあります。

以前、三松文庫が参加したイベント「タビサキ」の余韻を大いに引きずっていることもあって、今回は

 

「旅をしたい×心に響く本」をテーマに三冊を紹介させていただければ。

 

おススメの一冊をお聞きした方々は「旅」好きの方ばかりなので、実際に旅に出たくなること間違いなしの三冊だと思います。

 

 

 

 

(1)岸本紗奈衣(香川県琴平町のこんぴらさんのふもとで「人生いう“ひとり旅”を豊かにする」をコンセプトにカフェやウェブマガジンの発信を行うほか「栞や」として本の栞の販売なども行う)

shioriya.net

 

〇 旅する種まきびと(著/早川ユミ)

旅する種まきびと

旅する種まきびと

 

 (内容/「BOOK」データベースより引用)

アジアの旅のなかで学んだ、しんぷるな暮らし。あたらしくて、懐かしい。家族のありかた。こころの種をまく、子育て。暮らしを見つめる生きかたが、しみじみと伝わる本。「種まきノート」につづくエッセイ集。

 

(コメント)

・『旅することは、暮らすこと。旅することは生きること。』

布作家・早川ゆみさんがアジアの旅で学んだ“生きることの智慧”が詰まった一冊です。旅人になって30年という月日をかけて発酵させた、旅と暮らしと生きることの原点に触れることばたち。表記にはひらがなと漢字を使い分け、音の響きやことばの持つイメージを大切にされています。

 

 

 

 

(2)くりするか(TABIPPO広島副代表、旅を愛する女の子)

 

〇 『ガンジス河でバタフライ』

ガンジス河でバタフライ (幻冬舎文庫)

ガンジス河でバタフライ (幻冬舎文庫)

 

 (内容紹介/「BOOK」データベースより引用)

20歳にして、長年夢見ていたひとり旅に出たてるこ。極端な小心者だからこそ、五感をフルに稼働させて、現地の人とグッと仲良くなっていく。インドでは聖なる河ガンジスを夢中に泳ぎ、ぶつかってしまった人に謝ると、なんと流れゆく死体だった…。ハチャメチャな行動力とみずみずしい感性が大反響を呼んだ、爆笑紀行エッセイ第一弾。

 

(コメント)

この分厚い本を読む間、主人公てる子さんと一緒に泣いて笑って、旅をしてました。

 「旅をしたい!」「生きてるって感じたい!」読み終わってすぐ、インドへの航空券を調べていました。

 『インド人が魅力的に見えるのはさ、みんな今日を生きているからなんだよね。』

将来の夢が見つからない、明日やることを整理しよう、そんな毎日を送っている自分。もっと「今」に向き合いたいと思いました。

 

 

 

 

 (3)三田稔(三松文庫仕入れ担当、「hontopia」ライター)

 

〇 ワンダーランド・ソウル(著/小野田美紗子)

ワンダーランド・ソウル (1981年) (評論社の現代選書〈37〉)

ワンダーランド・ソウル (1981年) (評論社の現代選書〈37〉)

 

 (内容紹介/「BOOK」データベースより引用)

1977年1月、厳冬のソウルに通信社員の妻として渡った著者が、子供を育て、韓国語を学びながら、3年間にわたって暮らした隣国の日常の出来事を、冷静な批評眼をもってつづったユニークな報告書、近くて遠い隣国の庶民の姿を新鮮な目でとらえた、韓国を知るための貴重な1冊。

 

(コメント)

最近は、海外旅行先としてもリーズナブルで若者からはトレンドの先端として人気の高い韓国。

K-POP、チーズダッカルビ(ちょっと古い?)、ハッドグ、オルチャンetc...

けれども、この本に登場するのは、そうしたものがまだなくて、街の雰囲気なんかも少しばかり違った時代、1970年代後半の韓国です。

日本の通信社に勤務する夫を持ち、夫の韓国への赴任を契機に、しばらく韓国に暮らすことになった著者ですが、当時のありのままの国民の姿や生活などを冷静な目で捉えています。

著者の見た韓国と今の韓国の姿を比較をしてみるのも面白いと思いますし、小難しい議論みたいなものは全くなくて、一人の人が当時の韓国生活で感じたことを、ありのまま一冊にまとめたといった本で、非常に読みやすいのも特徴です。

過去を旅することはできませんし、他人が実際の生活の中で感じたことを聞いてみるのって、着眼点であったりとか、案外面白かったりしますよね。

そんな一冊です。

 

 

 

 

(編/「hontopia」編集部)