『三行文庫/番外編』【本を軸に人生を話そうinタビサキ】
ステキな3人が毎回「気分×テーマ」に沿った本を紹介。
ステキな3冊を3行でー
「三行文庫」
第2、第4水曜日更新。
以前の記事でも書かせていただきましたが、先日、岡山県玉野市宇野で開催されたイベント「タビサキ」に三松文庫として参加してきました。
今回は本屋を出店させていただいただけでなく「本を軸に人生を話そう」 をテーマにブックトークイベントも開催させていただいて、「タビサキ」参加者の5名の方から、人生の転機になった本の感動したポイントなどをプレゼン、ディスカッション形式でたっぷりと聞かせていただきました。
今回、紹介者の方のお話がとても面白かったこと、なおかつ紹介してもらった本がどれもとても面白そうだったことから、ぜひこの「hontopia」を見ていただいている方にも一部ご紹介したいと思います。
というわけで、今回の三行文庫は番外編ということで、三行ではないですが、「タビサキ」でのブックトークでおススメされた本をそれぞれのプレゼンターの言葉とともに紹介したいと思います。
(1)幸山 将大(ペイントアーティスト/何度でも立ち返るべき心の居場所をテーマに絵画を制作している)
〇 旅をする木(著/星野道夫)
広大な大地と海に囲まれ、正確に季節がめぐるアラスカ。1978年に初めて降り立った時から、その美しくも厳しい自然と動物たちの生き様を写真に撮る日々。その中で出会ったアラスカ先住民族の人々や開拓時代にやってきた白人たちの生と死が隣り合わせの生活を、静かでかつ味わい深い言葉で綴る33篇を収録。
(紹介/「BOOK」データベースより引用)
おすすめポイント
「旅する木」は、写真家である星野道夫さんがアラスカを旅しながら書き記したエッセイ集です。極寒のアラスカで暮らす人たちの人生や、一万年前から変わらずある野生カリブーの大移動の話。雪原を一匹で旅するオオカミの話。自分たちが毎日を生きている同じ瞬間、アラスカではグリズリーが日々を生き、呼吸をしているという不思議な感覚。「世界」という言葉は本来とても広い場所を指すものだったんだなという、自分たちがつい忘れそうになる大切な感覚を思い出させてくれる貴重な本です。
(2)しゃけちゃん(いちょう庵女将/刺繍作家としても活躍中)
〇 日本の七十二候を楽しむ―旧暦のある暮らし―(著/白井明大、有賀一広)
日本には二十四の節気と七十二もの季節があることを知っていますか?木の芽起こし、初がつお、土用のうなぎ、秋の七草、羽子板市、晦日正月…。めぐりくる季節や自然を楽しむ、暮らしの歳時記。
(内容/「BOOK」データベースより引用)
おすすめポイント
季節の移ろいが、身近で、時に早く、そして愛しく思える一冊です。古来の人々が育ててきた感性やことば、文化に触れることは、自分の中の世界を広げてくれます。自然と生きること、足るを知ること…。暮らしの中で大切にしたいヒントをたくさんもらいました。
(3)uyuni(エレクトロソロニカ/旅先で得たインスピレーションを音に具体化させる事をコンセプトに清涼感のある電子音とピアノで表現)
〇 棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか(著/棚橋弘至)
ガラガラの会場、ブーイングの嵐、会社の身売り…存亡の危機にあった新日本プロレスを支え続け、ついに奇跡の復活へと導いた立役者・棚橋弘至。プロレスファンからの罵倒を乗り越え、不動のエースになった「100年に1人の逸材」が、逆境の中でもがき続けた日々を激白する。
(内容/「BOOK」データベースより引用)
おすすめポイント
棚橋弘至というプロレスラーを知っている人は今やだいぶ増えたと思いますが、この選手が新日本プロレスやプロレス界の危機を救った逸材である事を知っている人はどれだけいるでしょうか。この本はプロレスラー棚橋弘至の自伝でありながら哲学的でもありビジネス書籍にもつながります。また近しい境遇の業界にとっても希望となるイノベーションの書籍となります。きっと逆境に立つ人にとって力になる一冊になるはずです。
プレゼンターの方々は、どの方も自分の人生に軸を持っているように感じられる方ばかり。 そんな自分の人生を全うしている方々の本、ぜひとも興味を持っていただけると嬉しいです。
(編/「hontopia」編集部)