『三行文庫vol.11』【がんばりたい×夢を叶える】  

ステキな3人が毎回「気分×テーマ」に沿った本を紹介。

ステキな3冊を3行でー

 

「三行文庫」

 

第2、第4水曜日更新。

 

 

 

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

2019年も皆様が御健勝で御多幸でありますよう、心からお祈り申し上げます。

 

 

お正月の三が日も終わって、そろそろ仕事に学校にと忙しくされている方も多いのではないでしょうか?

 まだまだお正月シーズンが名残り惜しい今日この頃です。

 

お正月には、縁起を担ぐ風習がなにかと多いもので、定番のおせち料理なんかも一品一品に、それぞれ縁起を担いだ意味があるんだとか。

 

他にも縁起に関係するものとして、みなさんも聞き馴染みがある「初夢」なんていうのもありますよね。

 

「一富士二鷹三茄子」。

お正月にこれらが出てくる夢を見たら、縁起が良いと言われており、これには「四扇五煙草六座頭」といった続きの言葉もあるそうです。

 

 初夢を見る時期については「大晦日から元日にかけて」、「1月2日の夜」など諸説ありますが、みなさんは上にあげたような物が出てくる縁起の良い夢は見られたでしょうか?

 

 

というわけで、ここまで「見る」夢について書きましたが、

今回の三行文庫では「叶える」夢の方にスポットを当てたいと思います。

 

新年、気持ちを新たに前向きにスタートするという思いもこめて、お三方がおすすめする三冊を紹介させていただきます。

 

 

 

 

 

(1)たけうちひとみ(愛媛県在住。趣味で本屋イベントの企画やアートイベント、子ども向けの舞台上演の手伝いを行う)

 

 〇 私は夢中で夢をみたー奈良の雑貨とカフェの店「くるみの木」の終わらない旅(著/石村由起子)

私は夢中で夢をみた―奈良の雑貨とカフェの店「くるみの木」の終わらない旅

私は夢中で夢をみた―奈良の雑貨とカフェの店「くるみの木」の終わらない旅

 

(内容/「BOOK」データベースより引用)

東京にさえ、カフェや雑貨店が少なかった25年前。奈良のはずれに「くるみの木」は生まれた―。夢を叶える仕事と人生の物語。

 

・カフェで働いた経験もなく料理を勉強したわけでもない、31歳の専業主婦だった石村さんが、その場所と出会いたった1ヶ月でオープンさせたお店「くるみの木」

 

・明確なイメージを持ち実現させる力と、好きなものに対する想いの強さ。未だに自分の「夢」が分からずもがき続けている私ですが、この本を読み返すたびに、なんかもう少し頑張りたいなぁという気持ちになります。

 

・石村さんのご出身は高松で、高松の「まちのシューレ963」のプロデュースもされています。まちのシューレが好きな方もぜひご一読を!

 

 

 

 

 

(2)佐々木真司(地方新聞記者)

 

〇  国盗り物語(著/司馬遼太郎)

国盗り物語(一) (新潮文庫)

国盗り物語(一) (新潮文庫)

 

(あらすじ/「BOOK」データベースより引用)

世は戦国の初頭。松波庄九郎は妙覚寺で「智恵第一の法蓮房」と呼ばれたが、発心して還俗した。京の油商奈良屋の莫大な身代を乗っ取り、精力的かつ緻密な踏査によって、美濃ノ国を“国盗り”の拠点と定めた!戦国の革命児斎藤道三が、一介の牢人から美濃国守土岐頼芸の腹心として寵遇されるまでの若き日の策謀と活躍を、独自の史観と人間洞察によって描いた壮大な歴史物語の緒編。

 

・「大欲の前には小欲は殺すべし」「男の男たるゆえんは野望の有無にある」。道三の、自身の目標への誠実さを思わせる言動がとにかくかっこいい。「美濃の蝮」へのイメージが少なからず変わるはず。

 

・4巻セットで3、4巻は織田信長と明智光秀がメイン。全員が「天下に比類ない」という自負心に溢れ、卓越した行動力を支える強烈な目的意識と覚悟が男の魅力を底抜けに輝かせている。

 

・自分の道を力強く歩くかっこよさを感じる著。道三の人間的な魅力を感じるだけなら1巻で十分。もちろん、続きは読みたくなるはず!

 

 

 

 

 

(3)ながっちゃん(学校教師)

 

〇  今日が人生最後の日だと思って生きなさい(著/小澤竹俊)

今日が人生最後の日だと思って生きなさい

今日が人生最後の日だと思って生きなさい

 

(内容/「BOOK」データベースより引用)

二八〇〇人を看取った医師が教える人生にとって大切なこととは。

 

・かけがえのない「今」という時間を大切に生きることを考えさせられる。

 

・「人のために灯をともせば、自分の前も明るくなる」、「ふがいないと悩まずに『無力な自分』を受け入れること」といった言葉から、将来の夢への活力が湧きました。

 

・人生の終わりを考えることで、客観的な視点や本当に大切なことが見えてきたりする。ネガティブなようで、逆に前向きになれる本です。

 

 

 

(編/「hontopia」編集部)