猿も木から落ちる。脳も罠にかかる。【「世界は感情で動く」 ~行動経済学から見る脳のトラップ~】

 

世界は感情で動く : 行動経済学からみる脳のトラップ

世界は感情で動く : 行動経済学からみる脳のトラップ

 

 僕たちは、普段日常の中で、色んなものや出来事に触れたり、出会ったりしていると思います。

 

 

そんな風に、物事と触れ合う機会が生まれたとき、皆さんはどのような行動をしているでしょうか?

 

 

そして、そうした「行動」について考えるとき、その一連の動きを司る「脳」にも関心がおよびませんか?

 

 

僕は、「脳」が「行動」を決定するのならば、「脳」は肉体の司令塔のようなものなわけですから、あらゆる面から見て、「脳」は非常に優秀なものだと思っていました。

 (※司令塔=優秀なイメージ!!ちなみに司令塔といえば、僕はサッカーをイメージするんですが、著者のモッテルリーニさん(詳細後述)は、かつてACミランのアドバイザーをしていたこともあるそうです)

 

 

しかし、本書を読んで、

「脳はあんまり賢くなく、たくさんのことに注意を払うことができないようになっている」

「あまり器用じゃない」

といった側面があることを、なんとなく感じました。

脳も万能ではないんだなと!!

 

 

例えばなんですが、

ある出版社が

「この記事は真実がどうかわからない。しかし、納期も間近に迫っているし、このまま出してしまおう」

本来であれば、その記事が真実かどうか裏付けをとってから、その記事を発表するはずです。

 

 

しかし、上記の事例内では、納期が近いことを理由に、記事の裏付けを怠った結果、その真実性が損なわれてしまっています。

 

 

これは、いわゆる「集団思考」という名のトラップであると本書では述べられています。

集団による意思決定が間違った形に帰結してしまう。

 

 

事例が若干ずれてしまっていたら、申し訳ないんですが、つまるところ、集団としての決定を偏重してしまうがゆえに、その集団の決定が不合理なものになってしまうというトラップです。

 

 

どの集団にも傾向というか「色」みたいなものはあると思います。

そうした中で、「あれ、これ間違ってるな」と思っていても言えないような経験ってないでしょうか?

 

 

そうした「色」を無視するような個性や多様性が必要となってくるんでしょうけれど、なかなか、そうした「色」というか意思決定の流れみたいなものを無視するのって難しいですよね。

 

 

言葉足らずで上手く説明できていない部分があったら、申し訳ないです(笑)

 

 

本書は、全体的に上記のような例のほか、様々な「脳のトラップ」について述べられていますが、「脳科学」に関する本ではなく、「経済学」に関する本だというところが、個人的には本書のミソなのではないかと思ってます!

 

 

「脳って器用じゃないんだなあ」って知ることがゴールではなくて、経済学(※マーケティングやマネジメントなど)とも関連付けて考えるところなんかが特に興味深かったですね。

 

 

少し言い方が悪いんですけど、この本をしっかり理解して、自分の中に落とし込むことが出来れば他の人の脳をも騙せるようになるかもしれません(笑)

 

 

著者はイタリアの哲学者であり、経済学者でもあるマッテオ・モッテルリーニさんという方で、彼の著書はスペイン語や韓国語、中国語などに翻訳され、世界的なベストセラーになっています。

 

 

経済学かじってるよ、経済学に興味あるよって人にもオススメしたい一冊です!

 

(文/yousay tougawaga、大学生、様々なことに関心を持つユニークライター)