「逃げちゃだめ」湯を沸かすほどの熱い愛と困難に立ち向かう勇気を感じる映画【湯を沸かすほどの熱い愛】
(あらすじ)
主人公は栃木県に住む双葉(宮沢りえ)。夫(オダギリジョー)は蒸発して高校生の一人娘を育てている責任感の強いシングルマザー。
娘は執拗ないじめに会っており、子育てにも向き合いながら頑張る日々。
そんな中、双葉はパート先で突然倒れ、精密検査を受けると余命3ヶ月しかないことを知る。
気丈な彼女は残された時間を使い生きている間にやるべきことをやりきろうと奮闘するが...
本作品は第40回日本アカデミー賞で優秀作品賞など6部門を受賞し、内2部門では最優秀賞を受賞した作品です。
ぼくは、この映画を観ながら、後半は終始泣きっぱなしでした。
いじめ、シングルマザー、連れ子との関係性など、現代社会の歪の部分ともいえる重いテーマを扱っている映画でしたが、全体的に決して暗くなく、打ちひしがれながらも、現実に立ち向かっていく主人公の姿に心が震えます。
愛を持った行動には勇気を貰えました。
物語としても、実によくできていたと思います。
映画内ではいくつかの伏線がちりばめられているのですが、その伏線の回収も驚くほど鮮やかになされていました(※ネタバレになるかもなのでこれくらいに)。
「逃げちゃだめ」
このセリフは双葉がいじめられている娘に発する言葉です。
宮沢りえさん演じる双葉のこの言葉が自分にも突き刺さりました。
たしかに時には逃げることも必要です。実際ぼくもたまに逃げます。
しかし、立ち向かう勇気の尊さ、そして愛のこもった言葉および行動が人の心を動かすのだと改めて感じらさせられるシーンでした。
「湯を沸かすほど熱い愛」とは?
みなさんが映画を見終わった後、ぜひ感想を聞きたいと思うので、Facebookのコメント通じて感想をいただけるとうれしいです(笑)
(文/メガネ男)