2017年ミステリー大賞作品【屍人荘の殺人】ー『本屋大賞特集第五回』ー
様々なライターが、2018年・本屋大賞にノミネートされた10作品を紹介していく特集です。第5回は今村昌弘さんの「屍人荘の殺人」です。
こんにちは
メガネ男です。
名探偵の特技もとい役割は事件を解決すること。
例を挙げれば、金田〇少年やコナ〇君なんかがそうですよね。
大胆な発想力に緻密な分析力。
どんな事件も解決するなんてすごい。
けれどもです。
本当に凄い才能ってなんだと思いますか?
それは事件にめっちゃ巻き込まれることだと思うんです。
週1はくだらないですよね(笑)
そんなに殺人現場に居合わせて気は狂わないのかな?
遺体を見て、犯人が近くにいても、いつも冷静に推理してるわけですから、彼らの精神力は尋常じゃないと思います。
そんな尋常でない精神力を持った名探偵達は今回紹介するミステリー本の状況に巻きこまれても冷静でいられるのか?
この本を読みながら、そんな疑問が浮かびました。
この本の状況では、いかに百戦錬磨の彼らでも、冷静さを保ちながら推理するのは、おそらく無理だと思います。
なんといっても金〇一少年、コ〇ン君ですらも経験したことない状況であって、殺人の方法も斬新。
コナ〇君も見た目どおりの小学生になって、ちびってしまうかもしれない。
ミステリーとして、結末には論理の筋道が通っていたから驚いたんですが、
推理を披露する場面では、
「そんな状況で推理を披露するな!」
とツッコミたくなるくらい、その状況がぶっ飛んでました。
本屋大賞ノミネートおよび2017年ミステリ大賞を取っているから、充実した内容であるのは間違いないです。
本格ミステリーながらも、所々ツッコミどころがあって、楽しく一気読みできる作品でもあります。
あらすじに触れてしまうと、何を言ってもネタバレになりそうなので、今回は控えさせてください(笑)
わけもなく驚きたくなったり、新しい本格ミステリに触れてみたくなったら、ぜひ読んでみてほしいです。
(文/メガネ男)
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