ゴッホを求めて【たゆえども沈まず】ー『本屋大賞特集第1回』ー

様々なライターが、2018年・本屋大賞にノミネートされた10作品を紹介していく特集です。第1回は原田マハさんの「たゆえども沈まず」です。

 

 

 

あるクイズ番組で
「ゴッホの描いたひまわり、本数は何本でしょう?」
という問題が出されていた。答えは15本。一緒に観ていた高校生の従兄弟が正解して驚いた。中学生でゴッホのひまわりについて習い、テストでひまわりの本数が出題されたらしい。変な問題だ。

 

 

 

 

ゴッホ。誰もが知っている画家であり、ひまわりはあまりにも有名な絵画。にも関わらず、私はゴッホの人柄、生涯について露も知らない。みんなも偉そうにひまわりの本数について語っても、知識は私と同程度だろう。大塚国際美術館でゴッホの絵があっても、立ち止まって見てる人なんていなかったのも知らないゆえだろう。

 

 


そこで、原田マハがゴッホについての作品を出したと聞いて速攻で購入。私は典型的な美術オンチであり、絵画の力量などさっぱり分からない。ただ、著者のことを知ることで、その絵を好きになるタイプであり今回も勉強がてら「たゆたえども沈まず」を購入した。

 

たゆたえども沈まず

たゆたえども沈まず

 

 

読んで見て分かった。ゴッホの生涯は重い。全然清々しく終わらない。ただ、ゴッホは超人間味かあって繊細であり、関わりたくないがゴッホの事が好きになった。早速ゴッホの描いた絵を生で見たいと思えたし、ゴッホの事を何も知らず、ひまわりの絵くらい俺にも描けるかもって言っていた自分が恥ずかしい。全国の中学生にはひまわりの本数じゃなくて、絵が描かれた過程、時代の潮流を教えて欲しいと心から思った。500倍美術に興味持つはず。

 

 


本書は原田マハの文章力も光っている。文章なのに絵がありありと浮かぶ。さしずめ蜜蜂と遠雷の絵画バージョンという所だろう。

 

 

最後に反省。原田マハの本を読むとお酒を飲みたくなる。本書も読み終えた後にお酒を欲してしまい、ワインを一人で一本空けたせいで次の日は二日酔い。原田マハには反省をしてもらい、次作は私の健康に気遣ってお酒のシーンは控えてもらいたいものだ。

(文/メガネ男)