カップ焼きそばの作り方を文学する【もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら】
こんばんは。
センチメンタリストあかまつです^^
皆さん、
「カップ焼きそば」って知っていますか?
深夜ふとお腹がすく。コンビニに寄ってみる。すると彼はいる。
「だめだ、今これを食べると太ってしまう…」と一度考えても、
いつの間にかお湯を沸かして、湯切りをして、食べてしまっている。
そう、あの「カップ焼きそば」です。
読むとカップ焼きそばが食べたくなる、なぜか小説も読みたくなる。
そんな文学的にカップ焼きそば欲を刺激してくる本をご紹介。
【もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら】
タイトル通り、あの文豪がカップ焼きそばの作り方を書いたら?
が延々と描かれている本です。これが本当に似ているんです。
たとえば、カップ焼きそばの作り方を村上春樹が書いたら(をマネしたら)の一文
「勝手に液体ソースとかやくを取り出せばいいし、容器にお湯を入れて三分待てばいい。その間、きみが何をしようが自由だ」
「読みかけの本を開いてもいいし、買ったばかりのレコードを聞いてもいい。同居人の退屈な話に耳を傾けたっていい。悪くない選択だ」
「ただ、一つだけ言いたい。完璧な湯切りは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね」
なんとも皮肉のこもった言い回し。村上春樹の文章の特徴をとらえている。
ちなみに筆者は「世界一即戦力な男」で有名になった菊池良さん。
本を通してこんな感じで、
太宰治、三島由紀夫、夏目漱石といった文豪から、星野源、小沢健二らミュージシャン、
はたまた雑誌まで、いろんな文体で書かれているので楽しく読むことが出来ます。
ただ、内容はカップ焼きそばの作り方しか書いてないですからね?読んでもカップ焼きそばの作り方を知るだけですよ?
焼きそば欲と文豪欲が掻き立てられたので、
センチメンタリスト赤松がカップ焼きそばの作り方を書いたら、
- ①包装の開け方は人それぞれ。
居間で寝ている子どもを布団に運ぶように優しく開けるもよし、仕事から帰って服を投げ捨てるように乱暴に開けるもよし。とりあえず開けさえすれば問題ない。
②お湯を注ぐ前にソースとかやくを取り出す。「ソースはフタの上で温めてください?じゃあ僕は一体誰が温めてくれるというんだ」そうソースに問いかける。そしてうちなる火薬に火をつける。
③お湯を入れて3分間。好きな子からの連絡を待つように、わくわくそわそわしながら3分間待つ。おすすめは腕立て伏せ。深夜のカップ焼きそばへの罪悪感も運動で帳消し。3分で連絡は来ないけど、カップ焼きそばは必ず3分で出来上がる。
④残す工程は湯切りのみ。「このお湯といっしょに人類の悲しみも全部流れてしまえばいいのにな」世界平和への想いを湯切りに託す。
「くだらないことを言うな」と怒るかのようにシンクが鳴る。ボコンッ。
⑤ソースを絡めて食べてしまえば、空っぽの器が残るだけ。対照的に空腹感は完璧に満たされ、寂しかった心も少し満たされる。あとは歯を磨いて寝てしまえば変わり映えのしない朝がやってくるって寸法さ。
それでは、お湯が沸いたようなので今日はこれで。
良い休日を。