三田稔

最後の卵焼き(バケット付き)【映画の「食べる」を楽しむ:「シェフとギャルソン、リストランテの夜」】  

街を歩いていると、 「お、こんなところに新しい店ができてる。前どんな店があったとこだったっけな…?」 となることが、ままある。 「この前できたばっかりだったのに、もう無くなってる!」と驚くことも。 新しい店が出来ては消え、出来ては消えするような…

『三行文庫Vol.14』【春を感じる×感性を楽しむ】

ステキな3人が毎回「気分×テーマ」に沿った本を紹介。 ステキな3冊を3行でー 「三行文庫」 第2、第4水曜日更新。 季節には色がある。 季節には匂いがある。 季節には味がある。 季節には思い出がある。 季節が冬から春へと移り変わりました。 ただ気温…

愛と友情の中華料理【映画の食べるを楽しむ:「シュリ」】

ちょっと触れるのが遅いが(※いや、かなり遅い)、平成がそろそろ終わるらしい。 ここで平成を振り返ることでもできれば、気が利いているのだが、僕にはそんなことができる記憶力も知見も胆力もないので、直近の2018年のニュースを振り返ってみる。 20…

三松文庫放浪記~「マチボン」を片手に高松・片原町を歩く編~

こんばんは、三松文庫の貧乏人担当のあかまつです。年末年始のお金が出ていくスピードが速すぎて驚きを隠せません。昨日まで財布の中にいたじゃないか…!でもまぁ楽しきことはよいことです。さてさて、先日の更新で『三松文庫放浪記~高松・菊池寛の足跡を辿…

三松文庫放浪記~菊池寛生誕130周年・没後70周年「足跡を辿る旅」編~

三松文庫放浪記の更新を初めて担当するということで、その重責に震えております。 こんにちは、三田です。 唐突ですが、今年はとある文豪にとっての節目の年なのですが、ご存知ですか? そう、何を隠そうタイトルから丸わかりで恐縮ですが あの菊池寛の生誕1…

三松文庫放浪記~滑川BOOK CAMP編~

こんにちは!三松文庫あかまつです。 先日、愛媛県東温市で行われた『滑川BOOK CAMP』に参加してきました。今回はなんと5人で出店するという大所帯。ドライバー三田くんはHELPの後輩を乗せて高松から車で、あかまつは広島からフェリーで向かいます。 さらに…

『三行文庫vol.7』【秋に読みたい×屋外】

ステキな3人が毎回「気分×テーマ」に沿った本を紹介。 ステキな3冊を3行でー 「三行文庫」 第2、第4水曜日更新。 もう今週末のお話になってしまって恐縮ですが、11月18日に、愛媛県東温市(松山市の隣)で開催される 「滑川 BOOK CAMP」 toon-box.com …

孤独のハンバーガー【映画の「食べる」を楽しむ:「アルゴ」】

気がつけばもう11月。束の間の秋が終わろうとするかのように、日に日に寒くなってきている今日この頃。僕としては、現状、少しでも長く食欲の秋、美食の秋を堪能すべく、目下、色気より食い気といった次第である(※巷では「〇〇の秋」といった言葉が溢れ返っ…

三松文庫放浪記~いちょう庵編~

こんばんは!秋も深まり、ヒートテックへの切り替え時期に悩んでいるあかまつです。 衣替えのタイミングって難しいですよね。さてさて、今回の更新は「三松文庫放浪記」です。前回のイベントで場所を快く提供してくれたいちょう庵さんを写真で振り返りながら…

秋の味覚と縁側文庫

こんばんは。三松文庫あかまつです。秋も深まり段々と風が冷たくなってきましたね…人肌と熱燗が恋しい季節です。人肌と熱燗と、あとは美味しい秋の味覚と本があれば言うことなしです。はい、欲張り過ぎました。さてさて、最近の三松文庫の動きなんですが、な…

三松文庫放浪記~関西進出編~

こんばんは、三松文庫あかまつです。 本日の更新は【三松文庫放浪記~関西進出編~】です。 三松文庫初の関西の一箱古本市出店! 田舎育ちの三松文庫メンバーは関西という都会で無事に生き抜くことが出来るのか!どきどきはらはらの展開を見逃すな!(大嘘) …

テイクアウトのアメリカンな中華料理【映画の「食べる」を楽しむ:「エターナル・サンシャイン」】

中華料理は世界中どこでも馴染み深い料理だと思う。ただ、中華料理と一口に言っても、中国国内の各地方によって特色があって、食べるものや味も異なるというのは有名な話だ。 そうした「中華料理の多様性」は、日本の中華料理店でも、たまに見かける「四川料…

三松文庫出店情報@兵庫県伊丹市【鳴く虫と一箱古本市】

こんばんは、三松文庫あかまつです。突然なんですけど8月31日って残酷な日ですよね。9月に入ると夏はもう終わり。海も、プールも、水着姿の美女も、すいかも、夏祭りも、花火大会も、浴衣姿の美女も、夏の出来事は全て幻想だったんだよと言わんばかりに現実…

『三行文庫vol.1』【キラキラしたい×青春】

ステキな3人が毎回「気分×テーマ」に沿った本を紹介。ステキな3冊を3行で――― そんなコンセプトで始めます。 「三行文庫」

巨大バナナと巨大セロリの丸齧り【映画の「食べる」を楽しむ:「スリーパー」】

昔は身体に悪いとされていた食べ物が、時を経て、実は身体によかったという研究結果が出たりすることがある。

三松文庫放浪記~海の見える一箱古本市編~

こんにちは、三松文庫の眼鏡担当あかまつです。 7/15(日)に、香川県の高松で行われた「海の見える一箱古本市」に三松文庫として参加してきました! 今回の記事は三松文庫の活動禄と、来てくださった方への感謝を伝えるための更新となります。三松文庫から見…

TVディナー【映画の「食べる」を楽しむ:「ストレンジャー・ザン・パラダイス」】

映画に登場する食事シーンが好きだ。映画を見終わったあと、劇中に登場した食事を食べたくなってしまっていたら、いかに内容がチープなものであったとしても、まいったような気分になってしまう。 食欲、性欲、睡眠欲は人間の三大欲求というけれど、僕の場合…

三松文庫放浪記~弾丸愛媛編~

初日の高松編はこちらから▼ hontopia.hatenablog.jp 旅のあらすじ「本と人に触れる」をテーマに一泊二日の旅行を始めたあかまつと三田。一日目は高松でたくさんの出会いがあり、満足感を胸に抱いて、気持ちよくお酒を飲み、ぐっすり眠る。 しかし、よくよく…

三松文庫放浪記~高松編~

こんばんは。三松文庫あかまつのりきです。 先日、我らが三松文庫の仕入れ担当・三田くんと二人で、「本と人に触れる」をテーマに高松・愛媛を旅行してきました。 いつもの記事とは違い、三松文庫の緩く楽しい感じと、行く先々で僕たちが素敵だと感じたポイ…

優美かつ繊細な表現で女性を描く。その女性の美しさたるやうんぬんかんぬん【ミュシャ展―運命の女性たち―】

アルフォンス・ミュシャ。1860年、現在のチェコ共和国にあたる地域で生まれる。19世紀末から20世紀初頭、ヨーロッパで産声を上げた芸術活動「※アール・ヌーヴォー」を代表する画家である。

哲学、美学、信念。どうしたら気持ちよく聞こえるか【AX】ー『本屋大賞特集第八回』

様々なライターが、2018年・本屋大賞にノミネートされた10作品を紹介していく特集です。第8回は伊坂幸太郎さんの「AX」です。

新たな時代に【騙し絵の牙】―『本屋大賞特集第二回』―

様々なライターが、2018年・本屋大賞にノミネートされた10作品を紹介していく特集です。第2回は塩田武士さんの「騙し絵の牙」です。

“天才になれなかった全ての人へ”-持たざる者と持つ者の葛藤と苦悩の漫画-【左ききのエレン】

“才能”とはなんなのか。考えることがあります。 例えば、勉強については、人よりも少ない勉強量で、人並み以上にいい成績をとってしまうような人物を“才能のある人物”というのかもしれません。 しかし、一方では人並み以上に努力して、人より好成績を収める…

権力の系譜。昭和の怪物たち。【野望の系譜ー闇の支配者ー腐った権力】

なんだかんだと、連日ニュース番組やワイドショーなどで取り上げられる政治の話題。 ニュース番組やワイドショーは基本的に一定の期間内に消費され、その期間を過ぎると、なかなか取り上げられることのないように思います。 物心ついてからのニュースは知っ…

一人の旅行者の視点から考察する“社会”と“時代”【愚か者、中国をゆく】

近年、中国は先進諸国に負けず劣らず、インフラをはじめとして、さまざまな発展を遂げている。 上海や北京などの大都市に立ち並ぶ高層ビルや、13億人を超える人口を巨大なマーケットとして世界が注目していることからも「中国がアジアにおける大国である」と…

社会と人間と言語と。【偉くない私が一番自由】

ボルシチ、ペリメニ、キャビア、黒パン・・・etc。ロシア料理はいくつか知っており、どれもおいしそうだと思ってきたものの、一度も食べたことがないことに気づき愕然とした。 どこか開放的な題名と編者の佐藤優さんの名前に惹かれて本書を手に取るまで、恥…

「旅」から「支援」について思いを馳せる。 【脱北、逃避行】

昔から、旅行記を読んだり、ロードムービーを見るのが好きで、星野道夫さんの本やヴィム・ヴェンダース監督の映像作品はもちろん、チェ・ゲバラの若き日の旅を描いた「モーターサイクルダイアリーズ」など、何度見直したかわかりません。 今回ご紹介する本「…

軽さの妙【風俗ライター、戦場へ行く】

恋に破れて戦場へーいつものようにブックオフで、百円本を漁ってると、このようなあらすじの本を見つけて、つい惹かれて買ってしまいました。

戦争のミカタ【戦場のハローワーク】

朝、目を覚まして、寝室からリビングに向かい、いつものようにテレビに目を移す。なぜかいつもより画面が騒がしい気がする。なにごとかと眠い目を擦りながら眺めていると、画面には、飛行機がビルに突っ込み、黒煙を吹き上げるという、非現実的な光景が、繰…

“俗”におちる【二重生活】

はじめまして、三田と申します。 拙文ではありますが、何卒よろしくお願い致します。 今日は、先日映画化もされた小池真理子さんの小説、 「二重生活」について紹介したいと思います。