『大人の児童書目録 vol.7』【論語絵本】

こんにちは。

先日、朝ドラの「まんぷく」に出ている安藤サクラに

笑顔が似ていると言われ、

前髪を作ろうか悩んでます、たけはるです。

 

2019年、はやくも2月。

正月に今年の目標をいろいろ立てて、着々と進めています。

その中の一つにあるのが、「古典や名作の本を読む」。

 

本屋にはよく行くし、出版の仕事をしていますが

実は、古典とか不朽の名作みたいなものを知らなくて…。

新しい本もたくさんあるけど、昔から読み継がれてきた本は

きっと読み継がれる理由があるに違いない、ということで

新境地を開拓しています。

 

今日は、そんな古典初心者にもとっつきやすい

子ども向けの古典本です。

 

 

現代にも通じる、2500年前の教訓

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今回ご紹介するのは、森華 訳・絵の『論語絵本』です。

 

『論語』と言えば、今から2500年前の中国で

儒教を開いた思想家・孔子の言葉として

弟子たちによりまとめられたもの。

高校の倫理や古典の授業にも出てきた気がする、、

というレベルの記憶しかなかったのですが、

偶然、年賀状のデザインの参考として見ていた

イラストレーターの森華さんが作られていて、

しかも愛媛出身で、という思わぬ共通項もあり読んでみました。

 

 

『論語』は500章からなる、孔子と弟子たちの言行録。

500章なんて、まとめるのも大変ですよね。

『論語絵本』では、その中で

現代にも通じる内容 91章をセレクトして

かわいらしい挿絵とともに紹介されています。

 

故事成語としても有名な「温故知新」はもちろんのこと、

勉強や仕事、人付き合いなど、時代は変われど心に響く名言ばかり。

評判に左右されず自分の目で確かめる、

自分がされたくないことは人にもしない、

まず実行する、などなど…

ごく当たり前のことなのですが、どれも深くて

ハッと気づかされることがたくさんでした。

 

中でも、いいなと思ったのは下の言葉。

 

子曰く、これを知る者は、これを好む者に如かず。

これを好む者は、これを楽しむ者に如かず。

 

直訳すると、

知っていることは、好むことにかなわない。

好むことは、楽しむことにかなわない。

 

「好きこそものの上手なれ」ということわざがあるように、

何をするにも「楽しむ」ということが一番の原動力になり、

上達や成長の近道だと言っています。

今も昔も、何かを成し遂げることへの姿勢は変わらないんですね。

 

 

人生、やっぱり「楽しい」が一番!

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私事ですが、先日、スティールパンのバンドで

ライブデビューをさせていただきました。

愛媛に来るまで存在すら知らなかったのですが、

あの金属の冷たそうな見た目からは想像もつかないような、

きれいな音色が出るというギャップに

すっかり魅了されてしまい、勢いでメンバー入り。

 

初めは、1時間かけて練習に行かないといけないのがネックで

なかなか参加できていませんでした。

でも、通い始めるうちに、

できなかったことができるようになる面白さ、

みんなで合わせた時の感動がもう楽しくて、

今では毎週のように通っています(笑)

 

もちろん、ここまでできるようになったのは

毎回練習に付き合ってくださった

メンバーのみなさんのおかげなのですが!

「たけちゃん、たけちゃん」と親しくして下さり、

本当に嬉しい限りです。

 

 

まだまだやりたいことはたくさんありますが、

「楽しい」が一番ですね。

2019年にやりたいことはまだまだたくさんあるので、

どんどん動いていきますよ~!!

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次回もお楽しみに。

 

 

(文/たけはる/某雑誌編集者)

『三行文庫Vol.13』【大人も楽しみたい×絵本】

ステキな3人が毎回「気分×テーマ」に沿った本を紹介。

ステキな3冊を3行でー

 

「三行文庫」

 

第2、第4水曜日更新。

 

 

どきどきはらはらする物語じゃなくても、

文章がよくわからなくても、

絵本のページはどこも輝いて見えた。

 

宝物のようにきらきらした色鮮やかなページと、

本当に意思を持っているかのように楽しそうに動くキャラクター達。

 

そしてまだよくわからなかった文章を

丁寧にゆっくりと読んでくれるお父さんお母さんの優しい声。

 

 

 

今回は童心に返るような気持ちで

「大人も楽しみたい×絵本」をテーマにご用意した三冊です。

 

今度は僕たちが読んであげる番かもしれないけれど、

大人だって絵本を楽しんでもいいんです!

 

一息つきたい時、童心に返って楽しんでみてください。

 

 

 

 

(1)神崎竜太(塾講師。学習支援団体「CHANCE」代表) 

えんとつ町のプペル

えんとつ町のプペル

 

 

〇 えんとつ町のプペル(著/にしの あきひろ)

(紹介/「BOOK」データベースより引用)

ペン一本で描いたモノクロ絵本で世界を圧倒したキンコン西野が、業界の常識を覆す完全分業制によるオールカラー絵本!

 

・分厚い煙に覆われたえんとつ町。今年のハロウィンで生まれたゴミ人間プペル。彼と彼の友達になったルビッチの物語。人々は空を見上げることを忘れ、夢を見るものをバカにする世界で、二人はそれを追いかける。

 

・ストーリーもいいんだけど、絵が壮大で、音楽もいいんだ。悲しくて楽しい。思わず口ずさんでしまう歌も合わせて聞きたい1冊。

 

・いま、この「えんとつ町のプペル」がネットとYouTubeで無料公開中です!ネットでは西野さんのコメントもついているのでぜひ見てみてください!「信じぬくんだ。たとえひとりになっても」。

 

 

 

 

(2)しのはらあきひと(読書会で三田が出会った方。高松市在住。現在自分探し中)

 

〇 ことばのかたち(著/おーなり由子)

 

ことばのかたち

ことばのかたち

 

 (内容/「BOOK」データベースより引用)

もしも話すことばが目に見えたら―――ことばの使い方は変わるだろうか? ベストセラー『幸福な質問』(新潮社)や「ハオハオ」「あめふりりんちゃん」などの作詞でも知られる、おーなり由子が、日々の言葉の向こう側にある風景を詩のように描く「ことばと絵の本」。この本を読んだ後、大人も子どもも、きっと言葉の使い方が変わります。

 

・言葉が絵になり形を持ったら、どんな風に見えるだろう。そんな内容の本です。

 

・心地よい水彩画にまっすぐなメッセージが心に届きます。中でも、愛という文字が真綿のような形で表現されていたのが印象に残っています。

 

・絵本は子供のものといわず、ぜひ大人に読んでほしいと思います。

 

 

 

 

(3)あかまつのりき(三松文庫店主。猫よりは犬派。ビーグルが一番好き)

 

〇 しろねこくろねこ(著/きくち ちき) 

しろねこくろねこ (絵本単品)

しろねこくろねこ (絵本単品)

 

 (内容/「BOOK」データベースより引用)

ささやかでいとおしい感情を、あふれだす色に乗せて描いた注目の作家・きくちちき、はじめての絵本。

 

・しろいねことくろいねこ。彼らの違いはなぁに?

 

・どっちが賢いとか、どっちが美しいとか、どっちが優れているとか。「みんな違ってみんないい」って一体どういうことだろう。子どもだけでなく大人にも読んで欲しいです。

 

・走り出すような疾走感のあるタッチと、それでいて温もりのある絵柄にも注目。きくちちきさんの絵本は絵画を見るような気分で楽しめる絵本です。

 

 

 

(編/「hontopia」編集部)

『せとうちアート探訪 vol.2』 異国を感じる広島アート旅

寒い寒いと言ってる間に、2月になってしまいました…!

遅ればせながら、今年もぼちぼち文章綴っていきたいと思います。よろしくお願い致します。

 

『せとうちアート探訪』第2回は、先日訪れた広島の美術館および、私的おすすめスポットをあれこれご紹介します~

 


パリにかけたポスターの魔法「サヴィニャック」(広島県立美術館)

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レイモン・サヴィニャック(1907-2002)
フランスを代表するポスター作家。《牛乳石鹸モンサヴォン》(1948/50年)に代表されるように陽気でシンプルな彼の作品は、それまでの伝統だった装飾的な要素を排したことでポスターの様式を一新しました。身近な食料品や日用品からシトロエンやダンロップ、ティファールなど実に多様な広告を担ってきたサヴィニャックのポスターは、パリにとどまらず世界中の人々に今日もなお愛され続けています。

 

 

‟おしゃれなカフェで時々見る、チョコを食べている男の子のポスター“
正直それくらいのイメージしか持っていなかったサヴィニャック。

しかし今回、約200点のポスターや原画・資料を見て、「サヴィニャックの魔法」にすっかり魅了されてしまいました。

 


可愛いだけじゃないユーモアとエスプリ

『「どのようにメッセージを届けるか」という永遠の課題に対して彼が出した答えは、商品に人や動物のモチーフを組み合わせ、明快な造形と色彩によって視覚的なインパクトを与えることでした。』

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このイラストのタイトルは《ひとりでに編める ウット毛糸》
サヴィニャックのポスターでは、商品を擬人化させそのものの魅力や使い方を伝えるような作品が多数あります。

 

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こちらは《マギー・チキン・ブイヨン》のポスター
原材料が何なのか、可愛くわかりやすく伝わってきます(笑)
このような、大きいものでは幅4メートルにもなる大型ポスターもいくつか飾ってあり、とても見ごたえがありました。


ポスターはただのアート作品ではなく、物事の情報を的確に伝えるための広告手段です。合わせて、それを見ただけで興味を持ち、実際に購入したい、体験したいと思わせなければなりません。
モチーフ、配色、文字のデザイン、全体のバランス……たった1枚のビジュアルで瞬時に人の心を射抜く彼のスタイルは、フランス・日本だけでなく世界中から愛されてきたことが良くわかりました。

 

私も仕事や趣味でイベントのフライヤーなどを作成する機会が何度かあり、毎回あれやこれやと悩むのですが…。サヴィニャックのユーモアとエスプリ、なかなか真似は出来ないですが、アイデアを考える上でのヒントも貰えたように思います。

 

 

また今回の展示では、サヴィニャックの作品を年代順ではなく、「動物たち」「働く人」「製品に命を吹き込む」「子どもたち」「指差すひと」といった10のモチーフやアイデアで分類して紹介されています。

違う商品や企業のポスターでも、似たような構図の作品を見比べたり、配色のこだわりに気づけたりと、サヴィニャックの制作意図が伝わる展示となっていました。

 


街を彩るアート

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日本の駅のホームやビルの上にあるような広告看板と言えば、芸能人や商品の写真を使ったものがほとんどです。
しかしサヴィニャックのイラストのポスターが街角に並ぶと、それだけで街がギャラリーになります。
道行く人々の心を躍らせ、パリの街を彩ったサヴィニャックのポスター。

今回、展示会場の外、入口の自動扉やエスカレーター、エレベーターの中など様々な所にサヴィニャックのイラストパネルが飾られており、それらを探しながら美術館を歩き回るのもとても楽しかったです。

 

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東京、栃木、三重、兵庫と巡回してきたサヴィニャック展、広島がラストの会場となります。

今週末は広島県立美術館に足を運び、サヴィニャックの魔法の力を体感してみてはいかがでしょうか。

www.hpam.jp

 

 

 

世界各地の地表を切り撮る「松江泰治 地名事典」(広島市現代美術館)

広島に行くならぜひ訪れてみてほしい美術館がもう一つ。
比治山の山頂にある「広島市現代美術館(MOCA)」です。
広島市現代美術館は、1989年公立館としては国内初の現代美術を専門とする美術館としてオープンし、今年で開館30周年になります。

 

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まず何といっても、美術館の建物そのものがかっこいい。建築設計は黒川紀章氏

美術館外にも彫刻作品が多数展示されており、配布されている「野外彫刻マップ」を見ながら、周囲を散策するのもおすすめです。

 


現在2月24日(日)まで開催されている特別展は「松江泰治展」

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松江泰治(1963- )
東京大学理学部地理学科卒業後、写真作家としてデビューします。以降、地平線のない構図、平面性への強いこだわり、被写体に影が生じない順光での撮影という一貫したスタイルで世界中の土地を撮影してきました。作品では、中心性、周縁、奥行、コントラストが徹底して排除され、あらゆる要素が等価に扱われたフラットな画面として提示されます。

 

世界各地の土地の表面、いわゆる「地表」を被写体としている松江さんの作品。
写真の技術的な面はあまりわからないのですが、大きなパノラマ写真でも、端から端まで画面全てにピントが合っているような、あたかもその光景を今自分も見ているような不思議な感覚になりました。

刻々と変わっていく自然の姿、そこで暮らす人々の営み、目に見えるすべてを残しておきたい、そのような強い思いを感じました。

 

写真とはただの記録なのか、それとも何かを伝えるための手段なのか、アートとしての作品なのか。同会場で松江さんと森山大道さんとの対談も行われたそうで、そちらもお聞きしたかったです。
松江さんの視点で切り取った世界各地の地表と、その「地名事典」
素晴らしい美術館建築と共に、ぜひご覧になってください。

www.hiroshima-moca.jp

 

 

 


みずみずしい光の食卓「ULALA IMAI gathering」(READAN DEAT)

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せっかくなので、美術館以外にも。
原爆ドームからほど近い本川町にある、本と器を扱うお店「READAN DEAT」
ギャラリーも併設されており、様々な企画展やイベントも定期的に行われています。
本と器とギャラリースペースでワンフロアを使われているのですが、そのバランスがとても良くて、憧れのお店です。

 

訪れた際ちょうど開催されていたのが画家・今井麗さんの個展でした。
トーストの絵は、植本一子さんの著書「かなわない」の表紙になっており見覚えのある方もいらっしゃるかと思います。今回は今井さん初となる作品集「gathering」の出版を記念した展覧会ということで、計7点の油絵の作品が展示されていました。

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そうなんです、今井さんの作品はすべて油絵。この食べ物のみずみずしさが油絵で表現できるなんて驚きました。
誰かの食卓をのぞき見しているような、いや、自分が撮った写真を見ているような。
目に前にあるものをリアルに描いているのに、どこか遠くノスタルジックな感じもする今井さんの作品。


「内側から光を放つことをイメージして、素早く、絵の具が乾かないうちに、描き切る。」
今井さんが描いているのは、食べ物やモチーフそのものの放つ光なのだと感じました。


READAN DEATさんでの展示は1月で終わってしまったのですが、また今後の今井さんの作品もとても楽しみです。

readan-deat.com

 

 

 

広島に来たなら、市内で一泊しちゃいます?
…ということで(?)アート、本、コーヒー、そして子どもと犬好きにはたまらない個人的おすすめのゲストハウスもご紹介します。

ニューヨークの街角 36Hostel

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ニューヨークというかブルックリンというか、突如現れるおしゃれな外観の建物。
建物全体がホステルとなっており、その1階真ん中部分はブックカフェになっています。

 

ホステルのエントランス及び共有スペースにもたくさんの本が置いてあり、写真集や建築に関するビジュアル本、小説文庫本も。私好みの本が多すぎて、深夜にちょっと居座ってしまいました(笑)
おしゃれなだけでなく、アットホームな雰囲気で居心地も良かったです。

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そして翌朝、1階のブックカフェに訪れると、オーナー夫婦の息子さん3歳のハル君と、看板犬のオットが出迎えてくれました。とにかくこのコンビが可愛すぎて。。言葉では言い表せないので、ぜひ癒されに行ってみてください。
オーナーさんも気さくな方で、ホステルを始めた経緯、広島の本屋さん事情など、色々なお話を聞かせてくださいました。
カフェ利用だけでもおすすめです。

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36hostel.com

 



その他にも広島市内でおすすめのお店を少し…


雑誌を多く扱う古民家を改装した古本屋「nice nonsense books」

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北欧雑貨のお店「Piröleikki ピロレイッキ」

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創業70年、広島で一番古いまるで教会のような喫茶店「中村屋」

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原爆ドームや宮島だけじゃない、何度でも訪れたくなる広島。
今回も、旅記録&個人的おすすめスポットを長々と書き連ねてしまいました…。

ここまでお読みいただきありがとうございます。何か気になる場所やアーティストとの出会いがあれば嬉しく思います。次回はどこへ行こうかな。

 

 

(文/たけうちひとみ/愛媛県在住。本にまつわるイベントやアートイベント、子どものための舞台上演のお手伝いなどしています)

 

三松文庫放浪記~海が人を繋ぐ街「宇野」編~

こんばんは!
三松文庫あかまつです。


前回のタビサキの記事は見ていただけましたか?

hontopia.hatenablog.jp

三松文庫の今年一発目のイベントなのでぜひ遊びにきてくださいね^^


さて、宇野でイベントをする前に「宇野の魅力を僕たち三松文庫が知らなければならないのでは?」ということで宇野の魅力を発見するために、今回のイベントの主催者の杉原くんに宇野を案内してもらって来ました。
本日も三松文庫放浪記を通して、ゆるりと宇野の魅力をお楽しみください。

続きを読む

【出店情報】タビサキ@宇野港【2月16日】

こんばんは、
三松文庫あかまつです。


皆さん、『旅』してますか?


日常を忘れるために

未知の体験をするために

新しい出会いを求めるために


人は様々な目的で旅をすると思います。旅というと大げさな感じもしますが、僕も知らない場所にふらっと出かけて、その土地の美味しいものを食べたり、その土地にしかないものを触れる旅が好きです。


今回はそんな『旅』をテーマにしたイベントに、三松文庫の参加が決定しました!

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【タビサキ@宇野港】2月16日(土)

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www.facebook.com



“タビサキ”とは、のんびりとした時間が流れる交流の場です。

魅力的だけど、行く機会の無いマチ。

“タビサキ”ではそんなマチに一日限定の拠点と人の繋がりを作ります。

美味しいご飯や音楽・絵の展示・交流・その他様々な体験を楽しめる拠点でのんびり過ごし、そこで繋がった人たちと外へ繰り出してください。そこでも新しい発見や繋がりを得られるはずです。
人生の旅路を“タビサキ”の拠点で少し共有し、そしてまたそれぞれの旅へ。


県内外から旅の疲れを癒す 音・食・知・美・体 が集合
ご飯や音楽を楽しみながら1日のんびり過ごしてください。

▶フード|いちょう庵
▶ライブ|uyuni , yumegiwatone , 大野円雅
▶ヨガ|sahsya yoga
▶ペイントセッション , 絵の展示|幸山 将大
▶ブックトーク|三松文庫
▶出店|栞や(栞) , 大野円雅(占い) , 三松文庫(古本) , さば金継ぎ工房(新うるし金継ぎ実演)

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以上からわかるように内容がもりもりだくさんになっております!ライブにヨガにペイントセッション…聞くだけでわくわくしてきませんか?一日で楽しい体験が出来ること間違いなしです。


第一回タビサキの場所は岡山県にある『宇野港』。名前はよく聞くし、自分も瀬戸内国際芸術祭に行くための経由地として使用したことはあるんですが、宇野をメインに散策したことはなかったなぁと思います。


そこで先日下見のために今回のイベント企画者と三田くんとの3人で宇野港に行ってきたのですが、海を眼前にゆったりと歩いたり、海を見ながら飲むお酒は美味しかったです笑
宇野港の詳細はまた三松文庫放浪記でご紹介しますね*


三松文庫では本の出品に加え、本を通して人と交流できる場づくりをする予定です!


ぜひ2月26日は『タビサキ@宇野港』に遊びに来てください^^

『三行文庫vol.12』【きっかけをつくる×自己啓発】  

ステキな3人が毎回「気分×テーマ」に沿った本を紹介。

ステキな3冊を3行でー

 

「三行文庫」

 

第2、第4水曜日更新。

 

 

目標を立てても、なかなか達成できないことってありますよね。

特に、効果が現れるのに時間がかかるようなことは、なかなかやる気が続かなかったりとか…

 

決して、がんばりたくないわけではなくて、むしろがんばりたいのにがんばれない。

新年に立てた目標に早くも挫折したという方もいらっしゃるでしょうか。

 

けれども、そんなモヤモヤしたとき、

ちょっとした出来事や外部要因で、なんだか、やる気が湧いてくることってないですか?

 

 

 

今回は、そんなやる気を起こさせるきっかけになるような本やそのほか心境が変わるきっかけになったような本を三人の方にお聞きしてきました。

 

「きっかけをつくる×自己啓発」をテーマにお聞きした三冊です。

 

実際に、それぞれの方の心になんらかの変化をもたらすきっかけを与えた三冊。

ぜひとも参考にしてもらえれば嬉しいです。

 

 

 

 

(1)高原康平(香川県在住のフリーのプレイングマネージャー。企業数社のマーケティングサポートをSNSを通じて行う)

 

 〇 夢をかなえるゾウ(著/水野敬也)

夢をかなえるゾウ

夢をかなえるゾウ

 

 (内容/「BOOK」データベースより引用)

「お前なぁ、このままやと2000%成功でけへんで」ダメダメなサラリーマンの前に突然現れた関西弁を喋るゾウの姿をした神様“ガネーシャ”。成功するために教えられたことは「靴をみがく」とか「コンビニで募金する」とか地味なものばかりで…。ベストセラー『ウケる技術』の著者が贈る、愛と笑いのファンタジー小説。

 

・頑張ろうと思っても頑張れない、退屈なまま毎日が過ぎていく主人公。そんな主人公の前に現れたのは、自らを神様と名乗るガネーシャ。頑張れない僕と自称神様のたわむれの物語。

 

・対話調で読みやすい。自己啓発は、~なのだ!感が強いものが多い気がするが、物語で対話調なので、自己投影しやすく読みやすい。

 

・課題を出してくれるのでやりやすい。最初は確か靴を磨いてみようだったと思うけれど、募金してみようとか、笑わせてみようとか、具体的で取り組みやすい。つまり行動しやすいので変わりやすいし、変わったという意識を持ちやすい。

 

 

 

 

(2)yousay tokugawa(香川県在住。現在学生フリーランスとして活躍中。プログラミングなどが専門)

 

〇 道はひらける(著/D・カーネギー)

道は開ける 文庫版

道は開ける 文庫版

 

 (内容/「BOOK」データベースより引用)

日本で300万部突破の世界的ベストセラー。悩みの原因を根本から突き止め、悩みを克服するための具体的な方法を解き明かした不朽の名著。

 

・行き詰まったとき、悩んだとき、挫折したときどうするか?についての答えがつまってます。

 

・様々な心理状態への対処方法がたくさん書いてあるので、どれかひとつは自分にあうものが見つかるはず。

 

・「人間に幸福をもたらすものは、己自身以外にはない」という言葉がいい。どんな状況もその人の捉え方しだいなので自分を変えれば自ずと幸・不幸は変わるなぁと思います。

 

 

 

 

(3)赤いジュゴン(愛媛県在住。体の6割はうどん、2割は愛、1割はランニング、1割は仕事という化合物。2019年は「より多くの物質を混ぜる年」にしたい)

 

〇 小さい”つ”が消えた日(著/ステファノ・フォン・ロー)

小さい“つ”が消えた日

小さい“つ”が消えた日

  • 作者: ステファノ・フォン・ロー,岩田明子,小林多恵,トルステン・クロケンブリンク
  • 出版社/メーカー: 三修社
  • 発売日: 2008/10/30
  • メディア: 単行本
  • 購入: 1人 クリック: 16回
  • この商品を含むブログ (13件) を見る
 

(内容/「BOOK」データベースより引用)

小さい“つ”はみんなの笑い者。「自分は必要ない…」と家出をしたから、さあ大変。五十音村にすむ言葉の妖精たちの物語。

 

・著者はドイツで生まれ20歳で来日。日本語を習い始めた頃に、小さい「つ」を抜かす間違いをよくしていたことが、この本を書くきっかけとなった。

 

・小さな「つ」。音にもならない文字だけど、有るのと無いのとでは大違い。小さな「つ」が消えた人間の世界にもご注目ください。

 

・いじめに悩んでいる方、社会のなかで自分の存在意義とは何か悩んでいる方にすすめたい1冊。30分で、心にあたたかな灯をつけられます。

 

 

 

(編/「hontopia」編集部)

邪道な恋愛アドバイス本 【ラブホの上野さん】

恋愛テクニックでいうのはいろんなところで紹介されてますよね。雑誌やら本やらで紹介されているモテテクを実際使ってみた人もいると思います。

 

かくゆう僕は、雑誌で恋愛指南コーナーを見つけると、ついつい食い入るように見てしまうタイプなんですが、

後日まで覚えてないので、身につかず、役に立たないという厄介な癖を持っています。

 

 

今回紹介するのは、そんな恋愛指南に関するマンガ

「ラブホの上野さん」です。

 

ラブホの上野さん 1<ラブホの上野さん> (コミックフラッパー)

ラブホの上野さん 1<ラブホの上野さん> (コミックフラッパー)

 

 

 

この漫画は、ラブホ店員の上野さんという主人公が、

 

恋愛に悩めるモテない人にアドバイス

恋愛が成功

上野さんのラブホにカップルで来る

という流れの話が続きます。

 

これだけ聞くと上野さんは恋愛マスターかつ親切で心優しい人と思う方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、上野さんがする恋愛指南というのが、まあ、ゲスいこと。

オブラートに包んだほうがいいようなモテテクを直裁的に言います。

 

例えば、

・女の子をラブホに連れ込むためにはいかに既成事実(※「既成事実」がなんたるかは実際読んでみてのお楽しみ)を作るかが重要である。

・会話が盛り上がるのは相手が共感することにあるので相手の情報はネットを通じても収集しろ。

など

 

ゲスくて、ゲスくて、一歩間違えればストーカーに間違われそうな方法も駆使するようアドバイスをします。

 

ここではほんの一例を紹介しましたが、この他にも、まさに「邪道」、「手段を選ばない」といった言葉がぴったりのモテテクが多数、上野さんの口から語られます。

 

しかし、これを相手に気づかれないように駆使することさえできれば、意中の相手と上手くいくこと間違いなしだと思います!

なんといっても、登場人物らは上野さんのアドバイスで、見事ゴールイン(笑)してますから!(ゲス顔)

 

 

綺麗事、それだけじゃ終わらせることができないのが恋愛なんでしょうか。

 

まぁ、世の中にはたくさんの美しくて、綺麗なアドバイスが溢れていますから、

たまには、こんな風に直裁的な表現に触れて、なりふり構わず生きてみるのもありかもしれません!

 

手段を選ばずに勝ち取った先に、見えてくるものもあるかもしれませんしね!

 

……ちなみに、他人に迷惑をかけるのはダメですよ(笑)

 

 

(文/北岡たけし/「生活に1冊でも多くの漫画を」を座右の銘とする漫画ライター)

『大人の児童書目録 vol.6』【失敗図鑑 -すごい人ほどダメだった!-】

遅くなりましたが、

新年あけましておめでとうございます。たけはるです。

 

気が付けば、この連載を始めて半年が経ちました。

本は相変わらず「積ん読」状態で、

もう少し広いところに引っ越そうかと考えているほど。

こんな私ですが、今年もゆるゆる続けられればと思っております。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

今日ご紹介するのは、

1年の始まりなのに、人の失敗談ばかり集めるという

あまり縁起の良くない感じがする一冊なのですが、

学びもたくさんあって意外と深い内容だったのでご紹介します。

 

 

 有名な偉人の意外な過去。

 

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今回ご紹介するのは、大野正人・作の

『失敗図鑑 -すごい人ほどダメだった!-』です。

 

偉人の本というと、

伝記みたいなのが漫画になっていたりして

「苦労したけど、こんなすごいことをやってのけたんだよ!」という

功績が前面に出ているのが一般的。

私もよく、ヘレン・ケラーとかナイチンゲールとか

坂本龍馬とか、いろんな伝記を読んでいました。

 

ただ、こちらは、日本や世界で著名な偉人たちの

知られざる「失敗談」の数々が掲載されています。

 

例えば、アメリカの偉人・ライト兄弟。

初めて人が空中飛行できる乗り物を作ったと、

今でもその功績が称えられていますが、

ただ、彼らにもある失敗があった…

 

それは、似たような乗り物を作った人に

「それはバッタもんだ!」と裁判をふっかけて

肝心の、飛行機の研究が進まなくなったという、

「過去にとらわれすぎた」という失敗でした。

 

ライト兄弟の乗り物も、最長で1分弱というわずかなものでしたが、

その飛行に気を取られているうちに、

それを上回る飛行装置がどんどん出てきて

あっという間に時代遅れになってしまったんだそうです。

 

ここまで読むと「へえ~、そうなんや」で終わってしまうのですが

この本の読むべきところはこの後にあります。

 

彼らの失敗からの教訓は、

成功とは「守るもの」ではなく、次の成功のために「使うもの」

だということ。

一つの成功から次の成功を作るには、

分け与えられるものは分け与えることで、

大きな成功となって自分に返ってくる、ということでした。

 

成し遂げたことが大きいだけに、その教訓もすごく深い。

ビジネス書よりよっぽどためになるんじゃないかというくらいでした。

こんな感じで、全部で24人の失敗と教訓が並んでいます。

 

また、帯には「10歳から読める 新しい心の教科書」とあり、

それにもまた惹かれてしまう、素敵な一冊でした。

 

 

「クリエイティブ」から「ユーモア」へ。

 

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今回紹介した本もそうなのですが、

正月休みに本屋の児童書コーナーに行くと、

270万部のベストセラーとなった『残念ないきもの事典』や

今年のグッドデザイン賞に選ばれた『一人称童話』シリーズ、

ヨシタケシンスケさんの『ふまんがあります』『りゆうがあります』など、

みんながよく知っているものを

新しい視点で、かつクスッと笑ってしまう要素を入れて

書かれている本・絵本が多い印象を受けました。

 

こんなにもいろんなもので溢れかえっていて、

新しいものを生み出すのが難しくなっている現在。

でも、今あるものでも見方を変えれば

「そんな見方があったか」という驚きと新鮮さは

まだまだあるんだということを、ひしひしと感じました。

 

それは「クリエイティブ」というより「ユーモア」。

ゼロからイチを生み出す、画期的なものでなくても

十分おもしろくてワクワクするようなものはできるんです。

 

写真のおみくじは

よく行く古本屋・浮雲書店で引いた「おみくじせんべい」。

フォーチュンクッキー型のせんべいの中におみくじが入っていて

食べると何なのかが分かるというもので、 

「大吉」だったものの、書いている内容は大吉とは思えない内容…

でも、わざわざ神社に行かなくても十分盛り上がりました。

これも一つの「ユーモア」なのかも。

 

 

あ、でも初詣で引いた

本物のおみくじも「大吉」だったので

きっといいことがある1年になると信じています!(笑)

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次回もお楽しみに。

 

失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!

失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!

 

 

 

 (文/たけはる/某雑誌編集者)

 

 

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